今日は「誤解を招くメール」の3回目です。

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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 誤解を招くメール(3) >
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昨日に引き続き、誤解を招く自意識過剰なメールについて考察します。

▼ 過度の期待は重荷
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ビジネスメールというより、私的にやりとりするメールによく見られる傾
向ですが…。

自分がこれだけ思いをこめて書いているのだから、相手からも相応の返信
があって当然という考え。危険です。

過度の期待は、相手にとっては単なる重荷。

返信ほしさに必ず問いかけの一文を入れて引っぱり、相手の答えを待つメ
ール。楽しくやりとりしているうちはいいですが、なにごとも過ぎたるは
及ばざるが如し。ほどほどが肝心です。

▼ 必要以上に求めない
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仕事のやりとりでも、客先へのメールに必ずしも返信があるとは限りませ
ん。自分から報告や連絡はマメにしても、客先からの返信は必要以上に求
めない。むしろ、相手が何度も返事をしなくて済むような書き方を工夫し
たいですね。

報告も連絡も確認も、一往復程度でやりとりしたあと、こちらから「あり
がとうございます」「了解しました」で締めて終わり。というのが程よい
流れではないでしょうか。

▼ 余計な感情は差し引いて
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報告、連絡と
愚痴、文句は違います。

前者は事実や状況を端的にまとめ、伝える行為。
後者は一個人の問題を他人まで巻き込んで事を大きく膨らませる行為。

ビジネスの場で求められているのは、いい笑顔とはぎれのよいやりとり、
ローにもトップにもすぐさま切り替えられるニュートラルな対応力。
結局のところ、業務が滞りなく確実に進んでいけばいいわけです。

プロジェクトの一員、チームの一員として目的を達成するための
自分の役割を把握すれば、メールに余計な感情を差しはさんだり、
いちいち内面お吐露している場合じゃないと気づくはず。

自分の思いを加味して感覚的・主観的に判断するのではなく、ちょっと引
いて客観的かつ冷静に事実を捉え、判断する。ビジネスメールを書くうえ
でも意識したい点です。

過剰な自意識はいきなり消えてなくなるわけでもないので、持っておくの
はよしとしても、仕事の場では持ち出さないに限ります。

明日は「仕事美人列伝」。メール上手な“仕事美人”をご紹介します。

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