今週のテーマは「気になる言葉」です。
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仕 事の メ ー ル 作 法       < 気になる言葉(4)
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                メールで気になる言葉づかい

▼ 「ご返事」に反響あり
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気になる言葉についてのおさらいをしてみましょう。

1) メルマガ配信解除をあおるフレーズに見る余計なお世話
2) 報・連・相は主観をはずして事実や状況を伝える
3) 「お」と「ご」の使い分け。
訓読みの和語の前につくのが「お」、音読みの漢語の前につくのが「ご」。
お返事ではなく「ご返事」
4) 直截的な言い方をやわらげる枕詞的表現
「お手数をおかけしますが」
「お願いします」
「すみません」より「ありがとう」

特に、3)の お返事ではなく「ご返事」には反応が多かったです。
「日ごろから気になっていたので違いがわかりスッキリした」
「社内で徹底させた」という感想をいただきました。

▼ 気になる「お世話になります」「あげる」の使い方
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そのほか、日常的に使っている言葉で気になるのが、「お世話になります」。

ビジネスメールの常套句ではありますが、初めてメールする相手に「お世話に
なります」はどうなのかな、といつも思います。継続したやりとり、取り引き
があってこそ「お世話になります」という言葉が生きると思うので、私は初め
てメールする相手には使いません。

個人的に気になって仕方ないのが「あげる」という表現。

書き言葉というより話し言葉ですが、服を買うとき「ここのボタンを一つはず
してあげるときれいですよ」と言われたり、美容院で「この部分は毎日、ブロ
ウしてあげてくださいね」と言われたり……。

自分の子どものことを言うのに「着せてあげたいので」「食べさせてあげたい
んです」と使うのにも、私は違和感があります。「着せる」「食べさせます」
でいいと思うのですが。

丁寧な表現、愛情を込めた表現として「あげる」が使われているようですが、
「やる」「する」で通用するような場面でも「あげる」が過剰に使われていて
違和感を覚えます。

<追記>
この記事で取り上げている「あげる」問題についての参考記事はこちら

最近気になる放送用語「~してあげる」? (NHK放送文化研究所)

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