表記の際の留意点についてです。
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                注意を要する送り仮名の表記

▼ 送り仮名の原則を知る
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送り仮名を付ける際の基準としては、1973年内閣告示の「送り仮名の付け方」
があります。

公用文書や新聞表記の基準にされており、「朝日新聞の用語の手引」もこれに
基づいています。迷いやすい表記を幾つか挙げてみましょう。

◎活用のある語は活用語尾を送る
例)表す 行う 断る 現れる 生きる
 ̄   ̄   ̄   ̄ ̄   ̄ ̄
◎動詞の活用形やそれに準ずるものを含む送り仮名
例)終わる 聞こえる 向かう 押さえる 生まれる 積もる 起こる
 ̄ ̄   ̄ ̄    ̄ ̄   ̄ ̄    ̄ ̄    ̄ ̄   ̄ ̄
◎形容詞・形容動詞の語幹を含むもの
例)確かめる 重たい 細かい 柔らかい
 ̄ ̄    ̄    ̄ ̄   ̄ ̄ ̄
▼ 「許容」「例外」も、ある
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上記の例は「原則」であり、「許容」「例外」もあります。
たとえば、「おわる」を例にとると……。

「おわる」と「おえる」の区別のために「終わる」「終える」と活用語尾の前
から仮名を送るのが原則。ですが、慣習となっていて意味が通じる場合は、送
り仮名の一部を省いて「終る」とすることも許容されています。

結局、どちらでもよく、メールで文字を入力する時も「終わる」「終る」の両
方が変換候補として出てきます。

ただ、一つの文書に「終わる」と「終る」が混在するのは見苦しいので、迷っ
た時は「原則」の表記を基準に書くと良いでしょう。そのためにも基準となる
辞書や手引きを手元に置いておきたいですね。

※参考:
送り仮名の付け方(昭和48年6月18日,昭和56年10月1日 一部改正) 内閣告示・内閣訓令

「朝日新聞の用語の手引」 

※追記
この記事のポイントは、一つの文書に二通りの表記が混在するのを避け、統一
することです。

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