今週は、お詫びの際のメール作法についてです。
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メ ー ル 作 法 < お詫びのメール(4)>
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お詫びの言葉づかいをご紹介します。
「すみません」の多用を防ぐ対策として、読者の方からお便りをいただき
ましたのでご紹介します。
<読者からのお便り>———————————-
私は、意識して、第一声に謝罪の言葉を持ってこないようにしています。
簡単に理由や内容を述べるわけです。
「すみません!」
ではなく、
「この度は、納期が遅れまして、申し訳ありません。」
とか、最低でも強調して、
「大変、申し訳ありません。」
とかです。
頭に一言つけると、自然に「すみません」といいにくくなると思うので
すが、いかがでしょうか? (読者:naoshaさん より)
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なぜ、詫びるのか、その理由をひと言冒頭に添えると、言われる側も納得
できますよね。
メールに限らず、いきなり「すみません」とか「申し訳ありません」と始
めるのは、いささか乱暴。言われたほうも、なぜ謝っているのかがのみこ
めません。最初から許しを乞う態度にも映ります。
お詫びのメールも順を追って言葉を進めることが大切です。
▼ 「申し訳ありません」の前にひと言を
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▽たとえば、人を待たせてしまった場合。
「大変お待たせして申し訳ありません。出がけに入った電話の応対で遅く
なってしまいました」
▽日程などの変更をお願いする場合。
「勝手なお願いで申し訳ないのですが、●日に予定していました打ち合わ
せを▲日に変更していただくわけにはいきませんでしょうか」
▽相手の意に添えなかった場合
「お役に立てず申し訳ございません。私の力不足で十分な対応ができませ
んでした。」
「大変お待たせして…」「お役に立てず…」と、「申し訳ありません」の
前にひと言あるだけで、言われたほうも受け止めやすくなるものです。
今の時節、禁止されているのに送られてきたお中元の品を返送する場合は…
「こちらの都合で申し訳ありませんが、弊社ではお取引先からの贈り物は
お受けできないことになっております」
「せっかくのご厚意を無にして申し訳ありません。お気持ちだけありがた
く頂戴いたしますので、今後はお気遣いなさいませんように」
一方的に謝るのではなく、相手の気持ちに配慮して丁重に言葉を選び、具
体的な理由を添えて詫びることを心がけたいですね。