ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから
今週は、メール作法とは一見関係なさそうな読書についてです。
いつもとちょっと短めのShort Version でお送りします。
◆───────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 <【しごび】流読書のススメ(4) >
◆────────────────────────────◆
読書をススメるそのわけは…
今回、なぜ「読書」をテーマにしようかと思ったか。
それは、読書によって鍛えられる力がある、と信じているからです。
その力とは「察する」「気づく」「推し量る」力です。
子どもの時、本を読んでいて、そこからいろいろな想像をしませんでした
か? 大人になっても、映画のワンシーンのように一行の描写が頭にイメ
ージされたりはしませんか。小説だと特に…。
活字で書かれた場面を頭の中のスクリーンに映し出してみる、もっと単純
に言えば、活字を絵に置き換える作業、それが読書です。読書を続けるこ
とは、感性が忙しく動き回る状態の連続ですから、想像力も筋肉のように
鍛えらていきます。
でも、想像するだけではダメ。
頭でっかちな理屈たれで終わってしまいます。その想像力を、実生活に結
びつけていくことが次のステップです。
読書で養った想像力は、表情から人の気持ちを察したり、心の動きに気づ
いたり、動作から意図を推し量る助けになります。
「察する」「気づく」「推し量る」力が、すべて読書から養われるとは思
いません。本なんか読まなくてもそれができる人はいるし、読んでいても
できない人もいます。ですが、読書で鍛えた感性が体験に結びついた時、
その人に深みを与えるのは確か。
日々、仕事をする中で、人間関係や仕事の流れを円滑にするちょっとした
気遣いや心配り。それは想像力の産物です。
「想像力が足りない」ことが原因で起こるミスやトラブルも少なくありま
せん。今どきの凶悪な事件も、「その結果、どうなるか」という想像力が
働けば、起こることのなかったような事件が目につきます。
想像力が足りないのは、単純に読書する機会が減っているから。それだけ
は断言できます。
あなたが最近読んだ本はなんですか? ビジネス系のノウハウ本だけで満
足していませんか?
ほんの少しでも心を運動させ続け、感性を鈍らせないためにも読書をおす
すめしたいです。“感じる心”は仕事や人と関わる上での原点になると思
うから。