今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(4)
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                          混用

▼ 気づきにくい意味の混用
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似たような言葉との区別があやふやになり、混同して使っているケースも
よく見られます。

例えば、「二の舞いを踏む」は「二の足を踏む(=ためらう)」との混用。
「初舞台を踏む」「場数を踏む」など「踏む」から、人と同じ過ちを繰り
返す意の「二の舞」に混同されがちです。

▼ 意味の取り違え
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ほかにも混用しやすい慣用句を挙げてみました。いずれも、何気なく使っ
ている言葉が多いです。

■「水かさが高い」
「かさ高い(=かさばる)」をそのまま水量を表す際にも使用してしまい
がちですが、本来は「水かさが増す」と表記します。「水位が高い」との
混用と思われます。

■「汚名挽回」
「名誉挽回」と混同した例。「挽回」とは、失ったものを取り戻すこと。
この場合は「汚名返上」となります。

■「熱にうなされる」
「夢にうなされる」との混用。悪い夢を見て、眠ったまま苦しそうな声を
立てるのが「うなされる」。熱に苦しむ状態は「熱にうかされる」と表記。

■「離発着」
正しくは「離着陸」。「発着」と「離陸」を混同してしまった例でしょう。

※参考資料「朝日新聞の用語の手引」「デジタル大辞泉」