今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 誤りやすい慣用句(5)
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                      その他もろもろ
▼ うっかり使っている慣用句
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気になる言葉を下記に挙げます。

■「青田刈り」
正しくは「青田買い」。卒業より前に学生の採用を決めることを指しますが、
もともとは収穫前のまだ田が青い時期に米を「買う」契約をすることから来て
います。ちなみに、作物が未成熟のうちに刈り取ってしまうことを「青刈り」
と言います。

■「小春日和」
「春」という字がつきますが、「小春」は陰暦10月の異称。11月から12月上旬
頃の穏やかな天候を指します。

■「怒り心頭に達する」
正しくは「怒り心頭に発する」。怒りの感情が心の中にあらわになる、という
意味なので、「達する」ではなく「発する」なんですね。

■「古式豊かに」
これもうっかり使っていませんか? 正しくは「古式ゆかしく」。「古式」と
は「古来のやり方」の意。「古式ゆかしく」とは、古来のやり方に懐かしさを
感じ、昔を偲ぶ様を表しています。

■「従来から、従来より」
「従来」はそれだけで「以前から今まで」を指すため、「から」「より」は不
要。同様に「古来から」「かねてから」も「から」は不要です。正しくは「古
来」「かねて」。

▼ 個人的に気になる
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最後に、個人的に気になる言葉を。

■「のたまわる」
正しくは「のたまう(=おっしゃる)」。本来、「言う」の尊敬語にあたります
が、今ではちょっと冗談めかして相手の言動を指すような時に使われています。
意味そのものを取り違え、雰囲気で誤用されているケースが多く見られます。

面倒でも、今一度、辞書をひいて言葉の意味を確認してみることはとても大切。
使い慣れている言葉ほど、見直してみませんか?

※参考資料「朝日新聞の用語の手引」

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