今週は、迷いがちな数字の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 数字の問題(2)
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年齢の名称・異称

▼ 中年は何歳までか?
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中年とは何歳から何歳までを言うのでしょうか?

大辞林 第二版によると「青年と老年の間の年頃。40歳前後から50歳代後半
あたりまで」とあります。

では、壮年は?

これは諸説あり、血気盛んで働き盛りの時期として30歳くらいの年齢を挙
げる説、もう少し年齢重ねた40代から50代を指す説、もっと広い意味で成
年に達してから老年になるまでの間を示す説、といろいろ。中年も壮年も
結局、似たようなものなのですね。

「三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る」でおなじ
みの論語の一節。ここでは、30歳を「而立(じりつ)」とし、学問などの
基礎が備わり、独り立ちができるようになる年齢として表されています。

▼ 人生の節目を示す年齢の異称

ちなみに、40歳は狭い見方に捕らわれず心の迷いがなくなる年齢として
「不惑」、50歳は天が自分自身に与えた使命を自覚する年齢として「知命」
という言葉で表されています。

自分に置きかえてみると「不惑」の域にはほど遠く、孔子に及びもしませ
んが…。

年齢の異称としてはほかにも、

20歳=弱冠
中国・周代には、男子は20歳で冠を付けて成人(元服)したことからくる
異称。転じて、年齢が若いことを指す。

60歳=還暦
その人が生まれた年の干支がまた巡ってくる満60歳(数えで61歳)を指す
異称。長寿を神に感謝し、祝いの行事を行う風習も。「本卦還り(ほんけ
がえり)」とも言われる。

新聞表記では、日時、年齢、金額、数量など、数字の表記には原則として
洋数字を使うことになっています。一方で、日本では、年齢について古来
から伝わる異称もあります。人生の節目を伝える古人からのメッセージの
ようで興味深いですね。

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今週は、迷いがちな数字の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 数字の問題
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含む、含まない

▼ 基準値を含むか、含まないか
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二十歳未満 と 二十歳以下

数える時、「二十歳」を含むのはどちらでしょう?

「二十歳」を含んで数えるのは「以下」。「未満」という時は含んで数え
ません。

では、

千円まで   千円から   千円を越える

という場合、数える時に「千円」を含むものはどれでしょう?

「から」「まで」は千円という基準数値を含みますが、「~を超える」で
は基準数値を含みません。「千円を超える」という場合は「1001円」以上
を指します。

今週は雑学的に数字の表記法を改めて確認してみましょう。

▼ 三年越し と 三年ぶり
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

三年越しの付き合い

という時は、付き合いが始まった年を含んで三年、という意味。「足かけ
三年」「三年がかり」というときも、起算の年を含んで三年を指します。
「彼とは三年来の友人です」というときも友人になった年を含んで三年と
いう意味です。

満三歳

は、生まれた年月日か三歳の誕生日まで、丸々三年経過したことを指しま
す。

三年ぶりの再会

も、以前に会ったときから再会までに丸々三年が経過したことを表します。

あと三年   三年先

という場合は、丸々「三年」残っていることを示します。「あと三年ロー
ンが残っている」「三年先まで計画を立てる」と使用します。

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今週は、メールの文末の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文末の表現(5)
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強要口調にご用心!

▼ 正論は印籠ではない
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「~すべきです」「~しなければなりません」「~のはずです」といった
決め付けてかかる文末表現。

これも多用は禁物です。強制、強要の色が強く、読む側には非常に圧迫感が
ある表現です。

どんな場合でも正論はあります。ですが、正論をかざして、自分の主張こそ
正しいとぐいぐい押し付けられるのは嫌なものです。

一つのものの見方、意見として提示し、判断は各人に任せる、というスタンス
が私は好きなので、「~すべきです」「~しなければなりません」「~のはず
です」という表現はなるべく使わないようにしています。

相手に歩み寄ろうという気持ちをそぐ表現と感じるからです。

▼ メールだからこその配慮
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
文末に書き手の思いが表れます。

自分の希望を伝える時は「~したい」、
相手への要望・要求を伝える時は「~してほしい」、
誘う時は「~しましょう」、
依頼や指示をする時は「~していただけますか」といった具合。

メールの場合、同じ表現でも口頭の場合よりもとげとげしく感じられるものです。
それゆえ、「~したいのですが」「~していただけますか」というふうに
婉曲に書き換えた方がよい場合もあります。

私は、仕事で依頼や指示を出す際、「~してください」が命令調に感じられる
場面では、「お願いします」「~してもらえますか」と言い換えています。

人とのやりとりは、言い方一つでやる気にもなれば、ゲンナリすることもあります。
メールで仕事のやりとりをする時はいつも以上に気を遣います。

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いつものことながら、広島限定情報ですが…

いよいよ明日です!
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私は午前の起業塾セミナーと夕方からの交流会に参上します!
会場で会ったら、ぜひ、声かけてくださいね。

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今週は、メールの文末の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文末の表現(4)
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過去形より現在形

▼ 「これからも…」の気持ちをこめて…
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個人的に意識して使っているのが「ありがとうございます」です。

「ありがとうございました」ではなく、現在形で「ありがとうございます」。
時と場合にはよるのですが、感謝の気持ちを過去形でなく現在形で伝えた
いという気持ちからです。

「これからもおつきあいいただきたい」「このご縁をこれっきりにしたく
ない」という思いをこめて使っています。「すみません」「おめでとうご
ざいます」も同様で、意識的に現在形で使うようにしています。

▼ 過去形が適切な場合も…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
無論、過去形の「ありがとうございました」「すみませんでした」「おめ
でとうございました」と表記する方が適切な場面もあります。

既に完結していたり、終わった事柄に対しては、過去形で表記する方がしっ
くりきます。「おかげさまで解決しました」という気持ちをこめて「あり
がとうございました」を使うこともあるでしょう。

どちらが正しいということではなく、多分に、使う側の気持ちや感覚に拠
る部分が大きいのですが、メールでも対話でも感謝や謝罪、祝福の言葉を
かけるときは、意識して現在形を使っています。あなたはどうですか?

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今週は、メールの文末の書き方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 文末の表現(3)
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                       「…と思う」

▼ 言い切る方が説得力は増す
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
文末によく見られる表現に「…と思います」「…と思われます」がありま
す。

断定を避け、婉曲に書く場合に用いられますが、多用すると、漠然として、
自信がなさそうな印象を与えます。自分の意見を述べる時も、遠慮してつ
い「…と思います」を使ってしまいがちですが、使いすぎると自分の意に
反して消極的、曖昧という印象を持たれかねません。

事実を伝えたり、はっきり断定できる場合は「~です」と言い切る方が説
得力があります。

「…と思います」のほかにも「でしょう」「かもしれません」、名詞の後
に付く「等」も使い勝手はいいですが、多用は禁物。ぼんやり焦点の定ま
らない文章になりやすいので気をつけましょう。

▼ 余計な情報を差し挟まない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ビジネスメールの場合、事実や状況を明確に伝えることが求めらます。

「…と思います」と憶測や個人的な感情・感想を差し挟んでしまうと、読
み手に先入観を与えたり混乱を招くこととになりかねません。

情報はタイトにスリムに。

「このメールでは何が求めらているか」を考え、読み手の判断の邪魔をす
る余計な情報をできるだけ排して記述する習慣をつけたいですね。

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今週は、メールの文末の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文末の表現(2)
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常体? 敬体?

▼ メールでは敬体が基本
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文末が「です」「ます」などの丁寧語で統一した文体を敬体。
文末に「だ」「である」を用いるのが常体です。

レポートや論文には言い切る形の常体が適していますが、ビジネスメール
の文末表現は敬体の場合がほとんどでしょう。

やりとりする相手との間柄によっては常体の文末表現もあり得ますが、メ
ールで使用すると、断定的、命令的できつい印象が残ります。その点、敬
体であれば、丁寧で表現がやわらかく感じられます。

▼ 表現を和らげるときは…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールに限らず手紙や日記でもそうですが、敬体なら敬体で、常体なら常
体で文末を統一すると読みやすくスマートです。

ただ、本文は敬体、箇条書き部分は常体と区別して書くケースはメールで
もよくあるパターンですね。

敬体の場合、「ですね」「ますよ」というふうに「ね」や「よ」を添える
と、会話のように呼びかけたり、問いかける感じが出ます。

多用すると媚びた印象になりますが、相手の様子を気遣うような場合や、
この書き方ではきつくなると思うような時に使うと、文章が和らぎます。

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