今週は【しごび】読者からのご意見・ご質問をご紹介
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読者からのお便り(4)
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気持ちを伝える文章

お礼メールの心得について質問をいただきました。

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以前、【しごび】にもあった「ありがとう」を重ねてしまうこと、
ついついやってしまいます。

では、どうしたら、ありがとうを5回位書きたくなる位の感謝を
スマートに表現できるでしょうか。

書いている本人は、本当に感謝しているのです。
反対に、社交辞令のお礼のメールはスラスラと、きれいなくどくない文章
を書くことが出来ています。

ということは、感謝の気持を押し付けてしまいがちな考え方に、少し問題
があるのかもしれません。

————————————–(読者 T.K さんからのお便り)

不思議なもので、気持ちを込めようとするほど、同じ言葉を繰り返して文
章がくどくなってしまうものです。

結局、気持ちがあふれ、感情が高ぶってしまっているんです。こういう状
態の時に書く文章って、あとで読み返すと、かなり恥ずかしい代物になっ
ているので要注意。私は何度も経験しているので、よくわかります。

T.K さんが書いておられるように「社交辞令のお礼のメールはスラスラ」
書けてしまうのは、気持ちが落ち着きはらって冷静だからです。

感謝の気持ち、うれしい気持ち、お詫びの気持ち、悲しい気持ち……
気持ちを文章で伝える時は“キメ”の言葉は乱発しないことです。

気持ちは5回「ありがとう」を言いたくても、言葉で伝えるなら1回にとど
めます。「申し訳ありません」「ごめんなさい」「うれしい」「悲しい」
いずれも同じです。

私は気持ちを伝える時の文章は、普段以上に短く書くように努めています。

気持ちを全部文章でぶちまけてしまうより、抑えて抑えて凝縮した文章の
行間に気持ちをこめるほうが大切かつ効果的と気づいたからです。

でも、「ありがとうを5回位書きたくなる位の感謝」を伝えるのに、特別
な言葉は要らないと思います。たとえば

ありがとうございます。
この言葉を5回以上書きたいくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。

こんなふうに、そのときの気持ちを飾らずそのまま伝えるのが一番では
ないでしょうか。マニュアルや見本どおりの言葉は人の心を打ちません。

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