今週は、漢字と平仮名の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 漢字か平仮名か(4)
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うっかり変換

実質的な意味をなさない言葉、例えば「という」「こと」「ため」などは、
うっかり漢字で書いてしまいがちです。
文字を入力する際、漢字に変換されやすいので、ついそのまま使ってしま
うことも。

そんな言葉の代表格が「という」と「こと」です。

▼と言う事です ⇒ ということです

「という」も「こと」も実質的な意味をなさない場合は平仮名で書きます。

実際に言葉を発したり、述べる場合は「言う」と漢字表記ですが、
「いざというときに」「~といえる」「経験がものをいう」などは平仮名。

「考え事」「悩み事」「出来事」のように具体的な事柄を表す場合は
漢字書きですが、
「そんなこととは知らずに」「見ることができる」「ことによると」
は平仮名。

「こういうことだったのですね」「絶対にそういうことはありません」
のように両者を合わせた場合も平仮名で書きます。

▼どの位 ⇒ どのくらい

「くらい(ぐらい)」は、「同じくらい」「中ぐらい」「十歳ぐらい」の
ように助詞として使う場合は平仮名。
「気位が高い」のように助詞以外で使う場合は、漢字で書きます。

そのほか、下記のような言葉も平仮名書きが適切です。

その為      ⇒ そのため
話して有る・在る ⇒ 話してある
聞いて居る    ⇒ 聞いている
確認して置く   ⇒ 確認しておく
見落とし勝ち   ⇒ 見落としがち

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