今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換える技術(3)
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                          あいまいな説得

 ある情報商材の告知メールです。
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 この教材は、リスト獲得速度を加速させることができるので、
 どんな商売とでも組み合わせると効果的です。

 (中略)

 遂に解禁!業者が使う読者増ツール!
 1万件で20万とかのレベルを超えました!
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 上記の文章は一部を抜粋したものですが、全文がこのようなテンション高
 めのあおり口調になっています。“勢い”で読ませる文章なのですが、よ
 く読むとほころびも目立ちます。

 例えば、最初の一文の
 「どんな商売とでも組み合わせると効果的です」は
 「どんな商売と組み合わせても効果的です」とするほうが、文章としては
 適切でしょう。

 この手のメールにありがちな文章の傾向は「断定しない」ことです。
 「効果があります」ではなく「効果的です」と「的」を使った表現が多く、
 「○○○な効果が得られます」と具体的な効果についても明記されていま
 せん。

 後の一文「1万件で20万とかのレベルを超えました」にいたっては、
 何がどう1万から20万になったのか意味不明。「とか」という表現にも思
 わず笑ってしまいました。これも断定を避け、「約」「およそ」という意
 味合いで「とか」を使うことでぼやかしています。

 通常のビジネスメールでも、敢えて断定を避ける書き方をすることがあり
 ます。

 「数万円で可能です」「一日でざっと30人の申し込み」のように、ある程
 度目安となる数値を示す場合は、このような書き方があってもよいと思い
 ます。

 ですが、できるだけ具体的な数値をあげるほうが説得力は増します。

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