今週は、呼称の使い分けについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 適切な呼称(2)>
◆─────────────────────────────────◆
相手の会社の呼称
会社や団体あてのメールの呼称として「御中」を使います。
では、相手の会社そのものを指すときの呼称は何でしょうか?
「御社」? それとも「貴社」?
使い分けの基準としては、メールや文書の書き言葉では「貴社」、
口頭で呼ぶ場合は「御社」とするのが一般的です。
どちらも相手に対する敬意を示していますが、「貴社」には同音異義語と
して「記者」「帰社」「汽車」などがあり、誤解を招く可能性があるため、
書き言葉で使われます。
銀行の場合は「貴行」、店舗の場合は「貴店」、学校の場合は「貴校」と
書きます。メルマガの相互紹介でも「貴メールマガジン」という表記が見
られます(個人的には、個人が配信するメルマガなら「○○さんのメルマ
ガ」という書き方で十分と思いますが…)。
ビジネスメールで、相手の会社などを指し
「そちら(の会社)の場所はどこですか?」
「おたくの実績をお知らせください」と書かれたものがありますが
「貴社の場所はどちらでしょうか?」
「貴社の実績をお知らせください」とするほうが適切です。
ちなみに、口頭では「御社」のほかに「そちら様」という呼び方もあります。