今週は、社内・社外での上司に対する敬語表現についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 上司への敬語(3)
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上司への質問

英語が堪能な上司に、ドイツ語も話せるかを尋ねたい。そんなとき、どの
ように表現しますか?
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1)部長はドイツ語もおできになるんですか?

2)部長はドイツ語もお話しになりますか?

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「おできになりますか」「お話になれますか」という表現自体は、敬語と
して問題ありません。しかし、尋ねる相手が自分より目上の人の場合は問
題となります。

部下である自分が上司に対して「おできになりますか」「お~になれますか」
など、その能力を測ったり、試すような尋ね方は失礼にあたります。

この場合、1)のようにドイツ語ができるかできないかを直接的に問うの
ではなく、ドイツ語を話しているか、使っているかという「事実を尋ねる」
2)のような聞き方をすると尋ねられた側の気分を害すこともありません。

「お~になれますか」と「お~になりますか」。「れ」と「り」の微妙な
違いではありますが、前者は「できるか否か」を問うており、後者は実際
にどうかという「事実」を尋ねています。聞かれた側にとって、この違い
は大きいです。

上司に限らず客先に対しても、相手の能力を測るような表現・尋ね方は不
適切と心得ておきましょう。

「敬語の指針」より

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