今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読者からの質問(5)
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「お申し出ください」の言い換え

<読者からの質問>————————————————

「お申し出ください」
という言葉は、正しい敬語なのでしょうか?

仕事柄、セミナーの司会をすることがあるのですが、
一度、「お近くのスタッフまでお申し出ください」
と言ってしまったことがあります。

「申し出る」は自分に対して使用するので、
「お」をつけてもおかしいと思い、
一瞬にして恥ずかしい気持ちになりました。

(中略)

こういう場合は、どのように言い換えればいいのでしょうか。
「お申しつけください」
でもよいと思うのですが、和やかな場面では
少しかた苦しい印象を持ってしまいます。

読者 I.M 様
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「申し出る」の解釈には諸説あるようですね。
ここでは「申し出る」の解釈ではなく、どのように言い換えると適切かを
提案したいと思います。

I.Mさんがセミナー司会者として会場のお客様に呼びかける場合、
I.Mさんが“立てる”相手はお客様。お客様に対して尊敬語で呼びかける
のが適切と思われます。例えば…

「お近くのスタッフにお尋ねください」
「お近くのスタッフまでお知らせください」

という言い方です。
「お近くのスタッフまでお申しつけください」では硬いと感じられる場で
は上記のような表現がしっくり来るように思います。

私は客先に対してのメールでは「お申しつけください」を使うことが多い
です。書き言葉としては収まりがよく、丁寧できちんとした印象があるか
らです。

懇意な相手には「お尋ねください」「お知らせください」を使うことが多
いですね。

その場面や相手との距離感を考え、使い分けてみるといいのではないでしょ
うか。

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