今週は、感じよくやり返すための表現法についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法              < かわすメール(5)
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                            皮肉への対処

良いことでも悪いことでも、ストレートにばしっと言われる方が
私は好きなので、遠まわしな言い方や皮肉めいた表現が苦手です。

一見、相手を気遣うそぶりを見せながら、本音を小出しにちらつかせる
ような会話も好きになれません。

若いころはいちいちつっかかったり、傷ついていましたが、
年齢とともにさらっと受け流す術を覚えました。

明らかに嫌味、皮肉だな、ととれるメールには
「なるほど、そのような捉え方もあるのですね。参考になります」
と返します。

「参考になります」とは書いても「勉強になります」とは書きません。
「勉強になります」は親身な助言や心ある指摘をくれた人に、
とっておきたい言葉だからです。

自分の意見や視野を広げる上で参考になる情報はたくさんありますが、
糧になる情報は限られていると思うので、
自分にとって貴重な言葉を与えてれくれた人には
「勉強になります」「勉強になりました」と伝えるようにしています
(ささやかな区別ですが)。

▼ 相手がどう読むか想像してみる
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メールの場合、書いた方は意識していなくても、
ちょっとした言葉の不足や行き違いで、
相手が不快な思いをしていることもあります。

一番大切なのは、その一文を書いた後、
相手はどのような気持ちでその一文を読むだろうか、受け止めるだろうか
と、考えてみることです。

相手との関係が良好なときはやりすごせても、
ネガティブな内容や相手との関係が嫌悪になっているときほど、
感情を抑え、冷静に客観的に文章を書くことが重要です。

対立や仕返しではなく、一歩でも相手に近づき、
理解の糸口を見つけられる表現を意識したいですね。

 
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