今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い方(5)
◆─────────────────────────────────◆
                    「依頼をさせていただきます」

仕事の依頼メールなどで目にする
「○○の依頼をさせていただきます」
という一文。

「~させていただきます」には、主に二つの用途があります。
1)相手の許可を得て、行動を起こす場合
例:改めて、訪問させていただきます。

2)相手の許可を得て行動することで、
何らかの恩恵を受ける事実や気持ちがある場合
例:ありがたく利用させていただきます。

仕事の依頼では、相手の都合を尋ねることはありますが、
依頼自体は相手の許可を得てする性質のものではないと思われます。

この場合は
「○○の(を)依頼をいたします」
「○○のお願い」
と記して相手に失礼にはなりません。

「依頼をさせていただきます」という言い方はむしろ、
丁寧な言い回しのようで、却って相手に
高圧的な印象、慇懃無礼な印象を与えるおそれがあります。

<追記>
「~させていただきます」が使われている言葉には下記のものもあります。
1)ご報告させていただきます
2)ご協力させていただきます
3)欠席させていただきます
4)お送りさせていただきます
5)お引き受けさせていただきます

ですが、「~させていただきます」を使わなくても、下記のように書き換える
ことでスッキリとし、相手に悪い印象も与えません。
1)ご報告(いた)します
2)ご協力いたします
3)欠席(いた)します
4)お送りいたします
5)お引き受けいたします

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

メルマガ詳細

その他の著書はこちら

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのエックス

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』