今週は、読者のかたからいただいたお便りをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者のお便りから(3)>
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「させていただきます」
12月12日配信のVOL.954 < 適切な言い回し(5)>
の記事に次のメールをいただきました。
<読者のかたからのメール>—————————————-
わたしも、「なになにさせていただきます」が嫌いな一人です。
某地元放送局の、土曜日朝からやっている番組の、
がらがら声のパーソナリティが、「放送させていただいております」
と言っているのが耳についてしょうがありません。
(中略)
これからも耳障りな重複敬語をぶったぎってください。
応援いたします。 (読者 A.Mさん)
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< 適切な言い回し>の週では
「~させていただきます」について取りあげました。
この言い回しが書き言葉でもよく見られるようになった一因は
A.Mさんが書いておられるように、
テレビやラジオの放送の影響が大きいように感じます。
話の継ぎ目に言う「なので」も、
話し言葉としては、その場のノリで聞き流せる表現だと思うのですが、
書き言葉にすると、私は違和感を覚えます。
目で読むより、耳から入ってくる表現の方が記憶に残りやすいため
本来の意味や使い方を気に留めず
安易に「~させていただきます」を付ける風潮になっていくのかもしれません。
メールやブログの普及により、
書き言葉と話し言葉の境界が曖昧になってきているのも事実です。
話し言葉のように書くことで、親しみやすは感じられますが
改まった表現、丁寧な言い回しを知り
意識して使い分けることも必要ではないでしょうか。