今週は、尊敬語と謙譲語の使い分けについてです。
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メ ー ル の 敬 語               < 間違いやすい敬語(2)
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                         「ご拝読いただき」

尊敬語を使うべき相手に謙譲語を使ってしまう
という間違いが多くあります。

例えば、得意先の担当者に対し、渡した資料について述べるとき
「資料をご拝読いただき、ありがとうございます」
と書くのは間違い。
本来、謙譲語である「拝読」を尊敬語と取り違えた例です。

「拝読」は「読む」の謙譲語です。
相手から受け取った資料を自分が読んで
「拝読しました」と書くのは差し支えありませんが、
相手の動作に「拝読」を使うのは適切ではありません。
「ご~いただき」も、この場合は不要です。

正しく書き換える場合は
「資料をご覧いただき、ありがとうございます」
「資料をお読みいただき(くださり)、ありがとうございます」
となります。

▼ 拝読いたしました?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちなみに「拝読」「拝見」「拝聴」の「拝」そのものに
「謹んで~する」という謙譲の意味合いが含まれます。

ですから、謙譲語として「拝読」を使う場合
「拝読いたしました」と謙譲の「いたしました」を
「拝読」の後に付ける必要はありません。

「資料を拝読しました。ご送付いただき、ありがとうございます」
拝読したところ、2点ほど確認したいことがあります」
このように使用します。

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