今週は、言い切る場合とそうでない場合の表現について考察します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 表現のメリハリ(4)>
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煮え切らない表現
今回のテーマに関連して、読者のかたからいただいた
メールをご紹介します。
<読者からのおたより>——————————————–
今日のメルマガの話題に関係ないかもしれませんけど、
一つぼやいていいですか?
「・・・したいと思います」
もうすっかり市民権を得てしまいましたね、この二重表現。
私だけは絶対使わないでおこうと心に決めております!
でも、話すときはつい使いがちですよね。
それくらい便利な表現。
それは身をもってわかります。
だからこそ、言い切る人に好感が持てます。
特にヒーローインタビューでは使わないでほしいな~。
「明日からも頑張りたいと思います!」
思わんとガンバレよ!(笑)
(読者 S.Yさん)
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「~したいと思います」
確かに便利な言葉ですよね。
定番フレーズとして普及している感もありますが
受け取り方によっては、あいまいな印象、自信がない印象を与える
フレーズです。
私も客先へのメールには
極力使用することを避けています。
「20日午後には伺いたいと思います」
「本日中にお送りしたいと思います」
よりも
「20日午後には伺います」
「本日中にお送りします」
と言い切る方が明快で確実な印象を与えます。
「~と思います」「~になりそうです」
といった表現も“煮え切らない”フレーズです。
でも、使うこともあります。
強引な相手の申し入れをかわしたいときや
明言を避けたいときなどです。
これ以上、関わらない方が得策
あるいは、詳細を知らせない方がいい
という相手には、上記のような
“煮え切らない”フレーズを使って逃げ切ることがあります。
メールは、基本的に記録として残るものなので
内容の重要度や、取り扱いに注意を要する場合は
言い切る、言い切らないの使い分けを意識したいですね。