今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 表現の応用(3)>
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「させていただく」
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新刊が発売された折には
ぜひとも購入させていただき、
読まさせていただきます。
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上記の例文のように「~させていただき」が重なることがあります。
「~させていただく」は本来、相手の許可を得て行為におよぶ際に使う表現。
相手に対してへりくだる気持ちを伝えます。
例)お預かりした品を確認させていただきます。
それが、単に相手に対してへりくだる謙譲表現として
使われていることが多くあります。
上記の例文では、新刊を「購入する」ことも、それを「読む」ことも
相手に許可を得てすることではありません。ですから…
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新刊が発売された折には
ぜひとも購入し、
拝読します。
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「購入させていただき」は「購入し」
「読まさせていただきます」は「拝読します」
と、不要な「させていただき」をとってしまいましょう。
ただし、著者から贈呈された本を読む場合は
「ご著書を読ませていただきます」とします。
「~させていただきます」は、
相手から許可を受ける場合のほか、何かしらの恩恵を受ける場合にも
使う謙譲の表現だからです。
相手の許可を得ない「~させていただきます」は、ほとんどの場合
「いたします」と書き換えることができます。
例)○○フェアを開催させていただきます。 → 開催いたします。
詳細は後ほど、お伝えさせていただきます。→ お伝えいたします。
先日、お会いさせていただきました。 → お会いいたしました。
「~させていただきます」は使えば丁寧な表現になるのではなく
丁寧そうに見えているだけのこともあるので、注意が必要です。
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