今週は、メールについての雑感です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < メール徒然(4)
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社内でメール談義

先日、ある地元の企業の「ビジネスメール講座」として2週にわたり、顧
客満足度を上げるビジネスメールについて話をしました。

実践的で、社員のみなさんがすぐ使える内容にしたかったので、課題を出し、
「こんな無理難題を持ちかけてくる客先に対して、どのようにメールで返
答すればよいか」という想定で、参加者それぞれに対応メールを書いても
らい、希望者には添削を行いました。

講座では、実務で困っているメールの書き方についての質問にも回答。
そうすると、それが呼び水になったのか、講座の中でも参加者から意見や
質問が飛び交い、講座の後も数名の参加者と日ごろのメール対応について
ざっくばらんにアフタートークができて、私自身もいろいろな発見があり
ました。

会社によっては、席が隣同士でも直接話をせず、メールで連絡というとこ
ろも実際にありますが、このように、社内のメール対応について社員同士
が話をする機会を持つことは大事だなと感じました。

日ごろ、疑問に思っていることを打ち明けたり、対応に困ったやりとりに
ついて意見交換することは、社員相互の認識やスキルアップにつながり、
社内のメール対応のレベルを上げることにもつながります。

わざわざお金をかけて、社員向けのセミナーや研修を行う会社は少ないで
すが、社内でメール対応についての問題意識を持ち、「こういうときはあ
あしよう、こうしよう」という会話があるところは、社員全体のメールの
対応レベルが高く、気持ちの良いやり取りができているように感じます。

特に経験が浅く、メール対応に時間がかかる若手社員ほど、同僚や先輩に
メールについて聞く機会、話す機会を積極的に設け、自分の書き方の弱点
や不足している部分を補うようにすると、上達も早いですよ。

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今週は、メールについての雑感です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < メール徒然(3)
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                          年末に届くメール

毎年、年末になると仕事の関係者にBCCで、近況と一年の感謝のメールを
送ってくださるかたがいます。

某新聞社の広告局の男性なのですが、お付き合いが始まってから、直接、
仕事でかかわらなかった年にも律儀にメールを送信してくださいます。

しかも、長々とではなく、画面をスクロールせずに読み切れる、ほど良い
文字量でまとめられているのです。

一年間、力を注いだこと、苦労したことなどがさらっと書かれ、最後に、
関係各位への感謝の言葉が必ず添えられています。

最初にメールをいただいた年から、「感じいいな~」と思い、そのかた
からのメールは消さずに保存しています。

部署が異動になったり、体調を崩されたりという年もありましたが、受
信するたび「あ、今年も!」と少しうれしくなります。

▼ 心遣いはメールでも伝えられる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
手書きの一筆箋やはがきが見直されてきていますが、メールでも、こう
して心に残るメッセージを送ることができ、それがその人のスタイルに
なっているケースもあります。

メールは伝達手段の一つであり、ますます短く、無駄なく、必要なこと
だけを伝えることが求められ、それが定着しつつある昨今。

心ないメールで相手を不愉快にすることもある一方で、紙に手書きでな
くても一通の久しぶりのメールが人間関係を円滑にすることもあります。

相手の気持ちをほんの少しあたためたり、笑顔にするメールが書けるよ
うになりたいなと思います。

 
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【しごび】の お 知 ら せ
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「日経ビジネスアソシエ」2011年1月4日号
「即効! スキルアップ講座」の連載、3回目です。

今回のメール作法のテーマは・・・
「断っても好印象を残す表現法とは」です。

ぜひ、ご一読ください!

2011年 To Doリスト&絶対にしないことリスト
「日経ビジネス Associe 」2011年 1/4号

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今週は、メールについての雑感です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法               < メール徒然(2)
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                  メールでできること、できないこと

先日、広島でチェーン展開している人気のイタリアンレストランで働いて
いた人から、こんな話を聞きました。

「いまどきの若い子は、女友達が見ている前で携帯電話から彼氏に別れの
メールを送り、相手に有無を言わさず携帯の番号もサッサと変えてしまう」
という光景を何度となく店内で目撃したのだとか。

そういえば、離婚の通告もメールを使うケースが増えていると言います。

※参考記事 エリカ流離婚スタイル 「メールで通告」今や珍しくない

一方的にメールで別れをつきつけられたほうはたまったものではないと思
いますが、「もう、顔を見るのもいや」な相手とは会わずに決着をつけた
いという気持ちの表れが「メールで通告」派を増やしているのでしょう。

▼ メールでは解決しないことを教える努力
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このように、嫌なこと、都合の悪いことは相手と直接会ったり話したりせ
ず、メールで済ませるという風潮があります。

ですが、メールですべて解決できるのでしょうか。

ビジネスメールに関して言えば、双方の関係が良い時は、少々のミスや失
礼が許されるようなことがあっても、一変して関係が悪化した時は、メー
ルのやりとりでは、問題が解決することはまずありません。

携帯メールでも、相手を責めたり、怒らせるような感情的なやりとりは
ヒートアップするばかりで、円満に解決することがないのと同じ。

トラブルや問題が発生した時はメールに頼らず、真意を伝える行動、誤解
をとく行動に移らないと次はありません。

このあたりの感覚が、生まれた時から携帯電話やパソコンがあり、インタ
ーネットを日常的に使ってきた世代と、“途中から”それらを体験してき
た世代との間にギャップを生んでいるように思えます。

それを世代のギャップと片付けず、知らない人たちに教えていくことも大
切に思う今日この頃です。

 
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今週は、メールについての雑感です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < メール徒然
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                       メールは携帯電話から?

パソコンを所有している携帯電話ユーザーのうち、Eメールの送受信はパ
ソコンより「携帯電話」をメインに使用していると回答したのは53.8%。
対して、「パソコン」メインとの回答は29.7%。

上記は、インターネットコムと goo リサーチによる
「携帯電話ユーザーのパソコン利用に関する定期調査」第23回の結果です。
http://japan.internet.com/research/20101217/1.html

調査対象は全国10代~50代以上の携帯電話ユーザーなので、メールのやり
取りがパソコンよりも携帯電話がメインというのは当然なのでしょうが、
過去のアンケート結果で同じ質問への回答が「パソコン」「携帯電話」とも、
ほぼ40%前後で推移してきていたのに、今回ぐっと「携帯電話」の回答がアッ
プしています。

通常、パソコンメインでビジネスメールをやりとりしていると、携帯電話の
メールは、どこまでも補助的なものという感覚が強いのですが、「メールは
携帯で」という人は今後ますます増えていくのでしょう。

▼ 携帯電話のほうが入力しやすい層が…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「Eメールに携帯電話をメインとして利用している理由」の上位3位の回答は…

1位「いつでも手元にあるから」90.5%
2位「手軽だから」77.1%
3位「よく連絡する相手のアドレスが携帯電話にしか登録していない」57.4%

続く4位が「携帯電話のほうが文字の入力に慣れている」19.2% とあります。

私はこの逆の理由で、携帯電話への返信もパソコンから送ってしまうことが
よくありますが、パソコンより携帯電話のほうが入力しやすい層がいるという
ことに少々驚いてしまいました。

パソコンでのメールのやりとりをメインにしていて、携帯電話でメールをやり
とりするときに困るのが、丁寧な表現にしようとするほど文面が長くなること。
丁寧語を使っているだけで、本題に入る前に結構な文字量になってしまい、慌
てることも。

携帯メールの文面が会話に限りなく近く、簡略化されているのは、気を使わな
くても通じる相手への連絡だから。なにしろ、絵文字だけでも会話が成り立っ
てしまうのですから。

仕事ではパソコン、プライベートでは携帯と、メールの使い分けがきちんとで
きていれば問題ないのでしょうが、携帯電話でのメールのやりとり中心で生活
してきた若い世代が社会人になってから、パソコンでのビジネスメールのやり
とりにうまくシフトしていけるのかどうかが気になります。

手紙を書いたことはなくても、携帯電話から“メール”が送れる時代。
微妙なニュアンスや感情の表現を絵文字に頼っていると、言葉で真意を伝えた
り、筋の通った説明や交渉ができる表現力は身につきません。

手軽で楽なコミュニケーションより、伝わるコミュニケーションが
今後ますます必要とされるのではないでしょうか。

 
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<読者からのお便り>
上記の記事に、
読者のかたから「パソコンから携帯メールを打つ方法」について情報を
いただきましたので、ご紹介します。

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機種はドコモなのですが、
i.mode.net(アイモードドットネット)というサービスがあります。
月額使用料210円です。

この特徴は、
1)PCからのメールでも、i.modeのアドレスで送ったことになることです。
2)相手からの返信も携帯に送られてきます。
3)携帯が忘れても使えます。手元にないときもチェックできます。
4)「新着メールあります」とPCに表示されます。
5)複数にメールする時の操作が大変楽です。
6)どのPCからでも使えます。
7)携帯アドレスも一括登録できます(有料)。

注意するのは、PCから送った内容は携帯の送信ボックスには保存されて
いないことです。
——————————————————————-

ドコモユーザーのかた、お試しになってはいかがでしょうか。
読者の K.Sさん、情報をありがとうございました。

※2021年6月11日 追記
「iモード.net(アイモード・ドット・ネット)」は2015年2月28日に終了

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今週は、ちょっとした言い回しの工夫をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 好印象を与える表現(5)
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会話調の言い回し

「見てください」「見ておいてください」。

口でもこう言うのだから、メールでも大丈夫?
仲間内で使ったり、親しい相手に携帯メールで使うには支障はないかも知
れませんが、通常のビジネスメールの場合は……

「ご覧ください」「ご覧いただけますか?」

という言い回しが適切です。

「~してもらいました」「~してもらっていいですか?」
というのも、口語的な表現です。

「~していただきました」「~していただいてよろしいですか?」

とすると丁寧かつスマートです。

メールの文章は、話し言葉に近い書き言葉です。
携帯メールでのやり取りになると、より身近な相手に限定されてくるので、
限りなく会話調の文になる傾向があります。

その調子でビジネスメールでも、会話調の言い回しを使ってしまうことが
あります。

仕事でやりとりする相手には、会話調の表現はくだけすぎて「軽薄」「稚
拙」という印象を与えてしまうことも。自分で気づかず使っていることも
あるので注意が必要です。

◇─────────────────────────────────◇
あ と が き
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今日は、iPhone/iPad向けアプリのご紹介です。

昨日、12月16日にApp Storeで配信開始になった
「ビジネスメール文例辞典」

実はこれ、
拙著「さらりと返せる、大人のメール表現334」
のアプリ版です。

内容は、基本的に書籍と同じ流れで構成されていますが、
アプリでは「基本文例」「応用」「NG」別に、
文例をさっと画面で確認できます。

それに・・・
・文例がそのままメールやSMSに取り込める
→入力する手間が省けます。

・オリジナル作成も可能
→文例をもとにオリジナルのメール文を作成・保存できます。

・検索で知りたい内容をすぐ探せる
→「依頼」とか「断る」など、キーワードで該当ページを検索できます。

“すぐに使える”点に重心が置かれているのが
アプリならではでしょうか。

自分のiPhoneでも早速使ってますが、
私のように文字の入力が遅い人間には、なかなか便利です。

文例を取り込んだ時、改行の入り方が自然でない場合があるので
そんな時は自分で文字を送って調整してます。

ということで、
iPhone/iPad ユーザーのかた、ぜひ、ご利用ください!

こちらにも紹介文が…

ちなみに、書籍はこちらです!
さらりと返せる、大人のメール表現334
さらりと返せる、大人のメール表現334
クチコミを見る

 
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今週は、ちょっとした言い回しの工夫をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 好印象を与える表現(4)
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終わらせない対応

「知りません」「聞いてません」「分かりません」。
確かにその通りなのでしょうが、これをストレートに口に出したり、メー
ルに書いたりすると、相手はどのように思うでしょうか。

拒絶されてカチンとくるか、不愉快になる。あるいは、とりつく島がなく
困り果てる…。
いずれにせよ、「聞くんじゃなかった」と後悔することだけは確かです。

上記のように言いきってしまうと、そこで関係は終わってしまいます。
このような場合の対応の仕方としては、「知らない」「聞いてない」「分
からない」ままで終わらせず、自分から次のアクションを起こしてみるこ
とです。

例えば、知らなければ尋ねてみればよく、返答としては…

「○○について詳しく教えていただけませんか?」

聞いてなければ、確認するための時間が必要になるので

「すぐに確認いたしますので、少しお時間を頂けますか?」

自分で分からなければ、ほかにあたるために

「あいにく当方では分かりかねますので
○○へ確認し、ご返答いたします」

という返答が考えられます。

言いきって終わりにせず、相手の要望は何なのか、どこにあるのかを考え
てみましょう。自分の都合ではなく、相手の立場で対処できれな、好印象
を与えること間違いなしです。

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【しごび】 の お す す め
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「相続」って自分には関係ない
ドラマの世界のこと…

と思っていました。
でも、違うんです。

相続は、だれにでも起こりうることで
知らずにいるより、知っている方がいい。

では、どこに相談すればいいの?
とも思います。

そんなとき、
身近に相談できる専門家がいると
心強いですよね。

広島市内にお住まいのかたには
こちらがおすすめです。

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マンガ小冊子で相続の基本をやさしく解説。
中国新聞にマンガを連載中の山田菜穂さんによる
四コママンガで構成されています。

相続について分からないこと、不安に思っていること
があれば、お気軽に相談なさってみてください。

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