今週は、なんだか変だな、と感じる表現についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
                            確認のメール

あるネットショップからの返信です。

「ご計算の金額に間違いありません。
大変お手数ですが、お支払ってから、
お知らせをいただきましたら、助かります。
当方はご入金を確認後、すぐお客様に連絡いたします」

メールで丁寧に対応しようとしてる姿勢は分かるのですが
言葉遣いがちぐはぐな印象が否めません。
その原因は……

1)無理のある言い回し
「ご計算」「お支払ってから」は敬語の使い方がしっくりきません。
「ご計算」と無理に「ご」を付けなくても「合計金額」に。
「お支払ってから」は「支払ってから」の前に「お」を付けただけで
敬語としては不十分です。
無理に敬語を使うより、相手に分かりやすい表現を優先しましょう。

2)文の運びがよくない
支払い後、「お知らせをいただきましたら、助かります。
当方はご入金を確認後、すぐお客様に連絡いたします」の一文は
言い換えれば、「入金確認後、商品を発送します」ということ。
自分の都合から述べているので、相手に分かりにくい文になっています。

▼ 書き換え例
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の気になる点を踏まえ、次のように書きかえました。

「お知らせいただいた合計金額に間違いございません。
お支払い手続きをお願いいたします。
ご入金を確認後、お客様にご連絡のうえ
商品を発送いたします」

この文の前に
「このたびは○○をお買い上げいただき、ありがとうございます」
の一文を入れると、よいと思います。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

記事全文を読む