今週は、気になる表現について解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?(5)
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 「かいてい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説してきました。

読者のかたから、次のような質問をいただいたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

「改訂」と「改定」の使い分けが辞書を調べても分かっていません。
特に、規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合には、
どちらを使用すべきか?いつも迷っています。

また、「~と」と「~および」の使い分けも分かっていません。

もし、今週のテーマで触れられそうでしたら、
話題にしていただけると幸いです。
(読者 M.O 様)
—————————————————————-

「改定」は、一度決めたものを定め直すこと。
例)運賃の改定、給与改定、学習指導要領の改定

「改訂」は、書籍や文書の内容の一部を直すこと。
例)改訂版、旧版を改訂する

全体的に新たに改めるのが「改定」で、一部をあらためるのが「改訂」
ということでしょうか。

一般的に用いられているのは「改定」で、
法令文でも「改定」で統一されています。

質問にある「規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合」は、
部分的な修正であれば「改訂」ということになりますね。

次に「~と」と「~および」について。

これは意味としては、どちらも同じです。
複数の事物や事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言ったりするのに
用いる接続詞です。

法令文や文書に使われているのが「および」のため、
改まった文書には「および」がよく使われていますが、
堅苦しい言葉でもあるので、メールでは「と」を使う方がよいと思います。

このように、「どちらの表記を使うのか分からない」という場合におすすめの
基準となる用語集があります。

これまで何度か当メルマガでも紹介してきましたが、
私の場合は次の2冊を併用しています。

共同通信社の「記者ハンドブック」

「朝日新聞の用語の手引」

どちらか1冊でいいので、手元に置き、すぐ調べるようにしておくと、
今週取り上げたような用語の違いを確認できます。

辞書よりハンディなので、持ち歩く時にも便利。
手すきの時に目を通すだけでも、勉強になりますよ。

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < どっちの表現を使う?(3)
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                            「ねんれい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「年令」と「年齢」。

あなたは、どちらを使っていますか?

パソコンの文字変換でも両方が出てきます。
便宜的に広く使われているのが「年令」ですが、
法令・公用文など、正式な文書には「年齢」が用いられています。

新聞の統一表記も「年齢」となっているので
どちらか迷った場合は「年齢」を使うとよいでしょう。

では、年齢を表す
「才」と「歳」。

こちらも、パソコンの文字変換で両方出てくる文字で
便宜的に「才」が多く使われていますが
正式には「歳」を用います。

新聞の統一表記も「歳」が使われます。

手書きする時には「年令」や「才」が書きやすいですが
パソコンで文字を入力する際には「年齢」「歳」を
意識して使うようにするといいですね。

 
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今週は、気になる表現について解説します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?(3)
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 「きじゅん」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「基準」と「規準」。

一字の違いですが、意味も微妙に異なります。

文字通り、「基礎」となる「標準」が「基準」。
「規範(手本)」となる「標準」が「規準」です。

ただ、実際には「基準」と「規準」の違いを
はっきりと示しにくいため、
特に必要のある場合を除いては
「基準」が用いられています。

こうした微妙な違いを持つ言葉には
下記の例があります。

○「依嘱(他人に任せて頼む)」
●「委嘱(一定期間、特定の仕事を他の人に任せる)」

○「強剛(意志などが強くて不屈)」
●「強豪(勢いが盛んで強い)」

○「自修(自分で身を修める)」
●「自習(自分で学習・練習する)」

いずれも●の「委嘱」「強豪」「自習」が用いられており
新聞表記でも統一されています。

 
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 「さいしょうげん」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説しています。

「最小限」と「最少限」。

あなたはどちらを使っていますか?

「さいしょうげん」の反対語は「最大限」ですね。
ということは、「大」に呼応する「小」を使う
「最小限」が適切な表記ということになります。

パソコンで入力するときも
「最小限」しか出てきません。

同様に「縮小」と「縮少」も
反対の意味が「拡大」なので
「大」に呼応する「小」ということで
「縮小」を用います。

このように反対の意味を考えると、判断がしやすいというわけです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法   < どっちの表現を使う?
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 「いっしょうけんめい」

今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説していきたいと思います。

「一所懸命」と「一生懸命」。

あなたはどちらを使っていますか?

「一所懸命」は、中世に、主として武士が「一カ所の領地を、命にかけて
生活の頼みとする」意味で用いられた語。

それが後に、「命がけで事を行うこと」の意味に転じ「一生懸命」と
書かれるようになったものです。

現在では「一生懸命」の方が一般的で、
新聞表記や教科書でも「一生懸命」が採用されています。

けれど、元の意味を知っている人は、好きな言葉などに
「一所懸命」を挙げるかたもいます。

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今週は、ビジネス文書→メール文への書きかえについてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法    < メール仕様に書きかえる(4)
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                      「以上+ひと言」で結ぶ

ビジネス文をメールに書きかえる際の「書きかえポイント」として
次の3つを挙げました。

1)「拝啓」などから始まる前文は不要
2)「記」で始まり「以上」で終わる「記書き」をメインに
3)「記」はなくてもよく、「以上」にひと言添えて結ぶ

昨日は2)の「記書き」について解説し、

ビジネス文の「記書き」部分をメールに反映するとよいことを
述べました。

ビジネス文書では「記」をセンター合わせにして、必要事項を記述し
最後に「以上」を右端に配して結ぶのが定型のパターンです。

これをメール文にする場合は、「記」は省略してよく、
「○○についてお知らせします」といった前置きの後、
必要事項を挙げていきます。

「記書き」では「記」に呼応して、最後に「以上」が使われているので、
両方をセットで使いますが、
メールで「記」を省くのであれば「以上」で結ぶ必要もない
ということです。

「記」をセンターに、「以上」を右端に配置するのも
メールではあまり意味をなしません。
ずれて見えたり、文字を寄せる手間がムダにかかるためです。

社内向けのメールでは、結びの表現として「以上」を使うのは差し支えない
と思いますが、社外宛てには
「以上です。ご確認のほど、よろしくお願いたします」
「以上、ご確認をお願いいたします」
のように「以上+ひと言」で結ぶようにすると丁寧です。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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日本の高校生を元気にする
「高校生新聞」7・8月号

◎先輩社会人を訪ねて「高校時代に見た写真 建築の道に進む原点に」

中国で活躍する建築家・青山周平さん
の取材記事を神垣が担当しました。

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