今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < おかしな敬語(2)>
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                         「何かのご機会に」

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。

(例文)
× また、何かのご機会に再度お見積依頼をいただけますよう
  重ねてお願いいたします。

「機会」にまで、尊敬の「ご」を付ける必要があるのでしょうか?

「お見積依頼」の「お」も相手を高めているようで、
実は見積依頼を受けた自分を高めていることになっています。

「再度」と「重ねて」が同じ一文にあるのもくどいですね。

上記の一文は「過剰な敬語表現」の典型例。本来、必要とされてない
ところにまで敬語を使っているので、丁寧さを通り越し、
慇懃無礼な一文になっています。

「また今度、見積を依頼してくださいね」ということを伝えればよいので、
無駄な敬語表現を取り払って、シンプルにしてみましょう。例えば…

○ また機会がございましたら、見積をご依頼ください

○ 見積はいつでも承ります。
  また、よろしくお願いたします。

○ 見積が必要な時は、またぜひお声かけください。

「ご機会に」という無理のある表現ではなく「機会があれば」とし、
「あれば」を尊敬語の「ございましたら」に変換する方がしっくりきます。

「お見積依頼をいただけますよう」は「見積依頼」という言葉を分解して、
「見積をご依頼ください」「見積は~承ります」「見積が必要な時は」に
書き換えることができます。

このように「何が言いたいのか」「何を伝えたいのか」を考え、整理すれば、
使う敬語は意外と少なくて済むものです。
ごてごてと敬語を「盛る」のではなく、ポイントをはずさず
的確な敬語表現を心がけましょう。


 
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