今週は、気になる敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 変な敬語(2)>
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「お持ちしなくてもいいです」
今週は、気になる敬語の使い方をとりあげています。
「資料をお持ちしましょうか?」という問いかけに対して
次の返答がありました。
「こちらで用意できるので、
お持ちしなくてもいいです」
上記は
「お持ちしましょうか」にひきずられて
「お持ちしなくても…」と返答してしまった例です。
「お持ちする」の「お~する」は
昨日紹介した「ご~する」と同じ謙譲語です。
自分の動作をへりくだることによって、相手に敬意を示します。
相手に対しては
「資料をお持ちしましょうか?」
と謙譲語を使いますが
それに対して「持ってこなくてもいいですよ」と伝える場合は
相手の動作に対して尊敬語の「お~いただく」を使います。
この場合
「こちらで用意できますので、
お持ちいただかなくて構いません」
あるいは
「こちらで用意できますので、
お持ちいただく必要はありません」
という表現が適切。
もっとシンプルに
「こちらで用意できますので
お気づかいなく」
という返答の仕方もあります。
<追記>
上記以外の書き換え例としては
「こちらで用意できますので、お持ちいただかなくて結構です」
「こちらで用意できますので、お持ちいただくには及びません」
という書き方もあります。
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