今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < お役所言葉にご用心(2)
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                        「鋭意・善処・検討」

今週は
漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりする「お役所言葉」
について取りあげています。

あまりに紋切り型で「言い逃れでは?」とすら感じる
定番表現があります。

鋭意努力いたします」
速やかに善処いたします」
前向きに検討いたします」

これらの表現の共通点は
言葉だけ見れば、きちんとした物言いに見えますが
具体的な内容は何ひとつ見えない、分からないことです。

これは、裏を返せば
それらしい表現ではあるけれど
「まぁ、考えときます」程度の
相手の要望や要求をスルーするための言い逃れ
とも取れるわけです。

●「鋭意努力いたします」の「鋭意」とは、一生懸命励むこと。
副詞的に使われることの多い表現です。

「鋭意」と言葉を添えるより
「何に」懸命に取り組んでいるのか、努力しているのか
を述べた方が伝わります。

●「速やかに善処いたします」の「善処」は、
事態に応じ適切に対処する、という意味。

「すぐに対処いたします」とも書き換えられますが
「すぐに確認します」「すぐに実施します」など
これも「何をするか」を示すと相手は納得します。

●「前向きに検討いたします」も
「いつまでに」「何を」「どうする」を明らかに。

「検討」というのは決断する前の段階のことなので
「する」のか「しない」のか
はっきり伝えなくては、答えたことになりません。

このように、それらしい「お役所言葉」でお茶を濁すのではなく
具体的にどうするのかを述べることが大切です。

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【しごび】 の お す す め
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