今週は、敬語の残念な使い方を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 残念な敬語(2)>
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「ご連絡いたします」
前回のVOL.1754
で取り上げた例文に複数の読者のかたから同じ質問がありました。
<読者のかたからの質問>——————————————–
ご出荷が遅れる → 出荷が遅れる
のであれば、
ご連絡いたします → 連絡いたします
ではないのでしょうか? 連絡するのは自分の行為なので「ご」は
いらないのではないかと思いますが、違ってますでしょうか?
(読者 M.Mさん)
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「ご出荷が遅れる」は、自分の動作に尊敬の「ご」をつけた間違い。
対して
「ご連絡いたします」の「ご~いたします」は尊敬語ではなく
謙譲語です。
謙譲語は、自分を低めて、相手を立てる敬語。
主語は自分になります。
この場合は、
自分を主語にして
自分が連絡する相手(顧客)を立てるので
謙譲語「ご~いたします」を使い
「ご連絡いたします」
とします。
同様の使い方をする謙譲語には
「ご相談いたします」
「ご説明いたします」
「ご案内いたします」
があります。
「出荷が遅れる」は
「出荷」自体は、自分が相手(顧客)に「送る」という作業で、
受注者が発注者へ送付するという事実を伝える一文に過ぎません。
ですから「ご出荷が遅れる」のように
相手へ敬意を示す尊敬の「ご」は必要はありません。
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【しごび】 の お す す め
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