今週は、知っておきたい応用表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 表現のバリエーション(2)>
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謝罪の言葉
謝罪の言葉として
「すみません」
をすぐに挙げがちですが
「すまない」の丁寧語である「すみません」は
立場が同等の相手に対する謝罪の言葉です。
より丁寧に、改まった気持ちで詫びる場合は
「申し訳ありません/申し訳ございません」
が適切です。
▼「申し訳ありません/申し訳ございません」
言い訳のしようがない、弁解の余地がない、という意味で
「すみません」より改まった気持ちで詫びるときに使う言葉です。
例)当方の不手際でこのようなことになり、大変申し訳ございません。
「申し訳ない」という言葉を使ったお詫びの表現としては
・「お客様に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」
・「山田さんには申し訳ないことをしました」
・「成果が出せず、申し訳なく思っています」
があります。
▼「お詫び申し上げます」
文字通り、お詫びの意を伝えるフレーズです。
「申し訳ありません/申し訳ございません」に比べ
間接的な謝罪の表現でもあります。
例)不適切な対応を深くお詫び申しあげます。
「お詫び」という言葉を使った他の表現としては
・「お詫びの言葉もありません」
・「お詫びの申しあげようもありません」
例)このような事態を招き、お詫びの申しあげようもありません。
▼「ご迷惑をおかけしました」
こちらも文字通り、相手に迷惑をかけたことを詫びる言葉。
例)確認が不十分で、ご迷惑をおかけしました。
▼「失礼しました」
「すみません」の代わりに使うとよいお詫びの表現が
「失礼しました」です。それほど深刻な事態ではないけれども
相手に何らかの負担をかけたときに使います。
例)連絡が行き違い、失礼いたしました。
▼「心苦しい」
相手に対して気がとがめることを表す表現。
例)不義理をしてばかりで、心苦しく思っています。
お断りするのは心苦しいのですが、やむをえません。
よくしていただいたのに、心苦しいばかりです。
▼その他
・「迷惑のかけ通しで、とても顔向けできません」
・「ご指摘の通りで、弁解の余地はありません」
親しい間柄では使える「ごめんなさい」「すみません」ですが
ビジネスメールでは、上記のような表現の方が丁寧で
誠意をが伝わります。