今週は、会話調の表現の改め方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < メール仕様の言い回し(5)
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「無理」

今週は、会話調になりやすい表現の
書き言葉への改め方を紹介してきました。

対応できない、苦手である、遠慮したい
という気持ちを表すとき
「無理です」
という表現が使われています。例えば……

「うちは無理です」
「参加は無理なんで」
「またビアガーデンなんて、無理」

といった具合。

しかし、
「無理」の「理」は、道理・理屈・理由の理。
それが「無い」というのが、本来の「無理」の意味で
・道理に反すること
・実行するのが難しいこと
・強引に行うこと
という意味合いで使います。

ところが、話し言葉を中心に
「できない」「いや」という意思表示をするために
「無理」という言葉が頻繁に使われ始めています。

では、どのように言い換えたらよいのでしょうか。

例)
× うちは無理です
○ 恐れ入りますが、当方では対応いたしかねます

「できない」という意味で「無理」が使われている例ですが
「恐れ入りますが」を添えて、「いたしかねます」と言い換えると
改まった言い回しになります。

× 参加は無理なんで。
○ 残念ながら、今回は参加できません

断る場合も「無理」のひと言で片づけず
「残念ながら」という緩衝材になる言葉を添えて
参加できないという意思表示を。

× またビアガーデンなんて、無理。
○ ビアガーデン以外にしていただけるとうれしいです

あるいは、下記のように
理由を述べたうえで、別案を提示するという方法もあります。
「前回もビアガーデンだったので
今回は別のところにしませんか?

ものは言いよう。
ラフな会話調の言い回しも
書き言葉に改めるだけで、印象も変わってきます。

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