今週は、文章をもたつかせるさまざまなクセについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 文章のクセ
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「こと」の多用

口ぐせと言いますが、文章を書くときにも
ついクセになって書いてしまう言葉や言い回しがあります。

よく見かける文章のクセの一つが
同じ言葉を繰り返し使っているケースです。

例えば
「CS向上が信頼・仕事を得ることに繋がるということであり、
常に意識することが自分たちに求められていることだということを
感じました」
という一文。

文中に「こと」が5回も使われています。

最後の方にある「ことだということを」にいたっては
書いている本人も、使い過ぎて
もはや気づいていないのかもしれません。

きちんとした文章を書こうとするほど
結果的に「こと」を多用してしまい、
かたくて、その割には読みにくい文章になっています。

読み返して「こと」があまりにも多く、文がもたついていると感じたら
削る作業をしていきましょう。

上記の文から不要な「こと」を取り除き
文意をたどって、「何を伝えたいのか」という観点で整えると
次のようになります。

「CS向上を常に意識することが信頼・仕事を得ることに繋がると感じました」

3行にわたっていた文章が、1行に収まりました。

うまく書こう、きちんと文章にしようと
りきむほど、不要な言葉を繰り返し使ってしまい
文章がガチガチに凝り固まってしまうことがあります。

今週は、うっかり使ってしまっている
文章のクセを取り上げていきたいと思います。

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