今週は、読みは同じなのに字が違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉(3)
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省みる」と「顧みる

今週は、読みは同じなのに意味が異なり
間違いやすい言葉を取り上げています。

「省みる」と「顧みる」。

この2語の違いも、あいまいになりがちです。

「省みる」は、自分の行いや心の中を振りかえって考えること。

例)今日一日を省みる 省みて恥じない

「顧みる」は、過ぎた昔を思うこと。

例)過去を顧みる 歴史を顧みる

「省みる」は「反省する」と同義で、
「顧みる」は「回顧する」と同義です。

「顧みる」はほかにも、気にかける、という意味でも使います。

例)家庭を顧みない 人を顧みる暇がない

「返る」と「帰る」の違いはどうでしょうか。

「返る」は、物事が元に戻ることのほかに、元の状態に戻ること。
「帰る」は、人が元いたところへ戻ることを
指します。

したがって、人に関することでも
「正気に返る」「我に返る」は元の状態に戻ることなので
「返る」を使い、

「初心に帰る」「童心に帰る」は
初めてのときや幼い時の気持ちに帰り着く
という意味で「帰る」を使う
という違いがあります。

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