今週は、メールに書かない方がよいひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 余計なひと言(3)>
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「本当は言いたくないけど」
今週は、相手に嫌な感じを残すひと言を
取り上げています。
「本当はこんなことを言いたくないんですが」
で始まる、ひと言多いメール。
「本当に言いたくない」のであれば
言わなければよい話。
「言いたくない」と前置きしている時点で
言いたくて仕方ないことが見え見えです。
こういった回りくどい言い回しを使う人ほど
「本当にあなたのことを思って、敢えて苦言を呈す」
という恩の押し売りを仕掛けてきたり
「自分にここまで言わせる君はいかがなものか」という
ゆるやかな責め口調になっていたりするのです。
「本当はこんなことを言いたくないんですが」と
もったいぶって送られてくる
メールの助言や指摘は
受け取る側には不快なだけで
素直に受け入れることはできないでしょう。
間違いを指摘したり、改善を求める場合は
「お客様に失礼になるので、○○を△△に直しましょう」
「Aでは分かりにくいので、Bに変更したほうがいいですね」
のように
きちんと理由を挙げ、具体的な方法を伝える方が
相手も腑に落ち、次の行動に移れます。
ものは言いよう。
自分は良い人ぶって遠回しな言い方をするより
相手と良い結果を共有できるように
誰もが納得できる的確なアドバイスを心がけたいですね。
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