今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語レッスン(3)
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                        敬語の向かう先は?

「この著者の本は何冊か拝読したのですが」

この一文に使われている
「拝読する」は「読む」の謙譲語です。

その本の著者に宛てたメールであれば
あなた(○○さん)の著書を拝読したのですが」
と使えるのですが、

上記の一文は、自分とは関わりのない(直接知らない)人の
著書を読んだことを示しているので
「拝読する(した)」という謙譲語を
使う必要はありません。

「この著者の本は何冊か読んだのですが」

として問題ないのです。

「店頭に並んでいる方をお見かけしました

「お見かけする」は「見る」の謙譲語ですが
この場合も、自分が知っている目上の人であれば

「店頭に並んでいらっしゃる佐藤さんをお見かけしました

のように使うことはできますが
店の前にずらっと並んだ人を見た、というだけであれば
「お見かけする」という謙譲語を使う必要はなく
「見かけました」と書けばよいことです。

今回、例に挙げた
「拝読する」「お見かけする」といった謙譲語は
誰を立てるのか
敬意の向かう先を定めてから
使うことが大切です。

「読みました」「見かけました」
という丁寧語ですむのに

必要以上に丁寧に書こうとするあまり
直接関係のない人を指す文にまで
敬語を使わないよう注意しましょう。

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