今週は、くだけた言い回しについて取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 言い回しをチェック(5)
◆─────────────────────────────────◆
 「さりげに」

今週は、くだけた言い回しを見直し
ビジネスメールにふさわしい表現への言い換えを
紹介してきました。

———————–
さりげに見られてました。
———————–

「さりげに」とは、「さりげない」から派生した俗語ですが
話し言葉ではよく耳にします。

「さりげない」は形容詞で、
「さりげない気遣い」のように名詞に付きますが

「さりげに見た」「さりげに見られた」のように
動詞に付きやすく変化したのが
「さりげに」です。

同様に
「なにげに」も、元の言葉は「なにげなく」です。

「さりげない」「なにげない」は本来
何事もないように振る舞うことを指しますが

「さりげ」「なにげ」は
もっと軽い調子の言い回しとして
「なかなか」「気づかぬうちに」といった意味合いで
使われているようです。

「さりげにおしゃれな眼鏡ですね」とか
「なにげに新しくなっていました」といった具合です。

友達同士で軽口をたたくには
このようにくだけた表現が気楽でいいのかもしれませんが
ビジネスの場やメールにまで持ち込むのは
好ましくありません。

会話でクセになっていると
書き言葉でも無意識に使ってしまうことがあるので
注意しましょう。

言葉が、言いやすい、使いやすい方に
変化して、それが一般化していくのは
自然な流れでありますが

言葉や言い回しを、その場や状況に合わせて
「使い分ける」のは社会人の知恵の一つだと思うので
場にふさわしい言い回しを心がけたいものです。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細