今回は、謙譲語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語レッスン(5)>
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「(人を)連れて行く」
今週は、敬語を使うときに起こりやすい
混乱・混同について
事例を挙げて見てみましょう。
客先の担当者を「本社に連れて行く」と伝える場合
次のどちらが適切でしょうか。
A)武田様を本社にお連れしてまいります。
B)武田様を本社にご案内いたします。
「行く」の謙譲語は「まいる」。
本社に行くのが「自分」であれば
「本社にまいります」
とすればよいのですが
自分の役割は
武田さんを本社へ連れて行くこと。
元の文が「連れて行く」なので
A)のように
「連れて」と「行く」を別々に敬語に変換して
「お連れして+まいります」
とするのは不自然です。
この場合は
「武田様を本社にお連れいたします」
とするか
B)のように
「案内する」の謙譲語である
「ご案内いたします」
とするのが適切です。
「お連れいたします」も
「ご案内いたします」も
自分の動作ですが
その行為が相手(この文例では武田さん)に及ぶ場合は
「お」「ご」を付けます。
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【しごび】 の お す す め
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