今週は、間違いやすい言葉・慣用句を取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎の メ ー ル 作 法       < 気をつけたい言葉の間違い(5)
◆─────────────────────────────────◆
                            一役を担う?

今週は、間違えたままなんとなく使ってしまいやすい
言葉を取り上げてきました。

「郷土の文学振興の一役を担う

この文章にある「一役を担う」は
「一役」ではなく「一翼」とするのが
正しい表現です。

「一翼(いちよく)」とは、文字通り
一つの翼のことですが
全体の中での一つの役割とか、持ち場という意味でも用います。

「一翼を担う」とは
全体の中で、一つの役割を引き受けること。
何かをするにあたり、果たすべき役割を受け持つことです。

例)循環型社会の一翼を担うリサイクル企業

「一役」は
一つの役目、一つの役割という意味ですが
「ひとやく」と読み

慣用句として使うときは
「一役買う」で、
一つの仕事の中で、ある役割を進んで引き受けることを
表します。

例)業務改善に一役買うシステム

「一役」を「いちやく」と読み
「一翼を担う」と混同した間違いが
「一役を担う」だと思われます。

× 日本株をけん引する一役を担う

○ 日本株をけん引する一翼を担う

似たような言い回しで
「一躍を担う」
という間違いもあります。

「一躍(いちやく)は、いっぺんに評価が上がること。
目覚ましい活躍をして、躍り出ることを意味します。

例)彼はトップの営業成績で、一躍有名になった。

「一翼」と「一躍」の読みが似ていることから
「一翼を担う」と間違いやすいですが
言葉の意味をたどると
似て非なるものだと分かります。

× 安全・安心な町づくりの一躍を担う

○ 安全・安心な町づくりの一翼を担う

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

メルマガのバックナンバーが
「まぐまぐニュース」で紹介されました!

文字を入力するとき混同しやすい
よく似た言葉を取り上げています。

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】