今週は、間違いやすい言葉・慣用句を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気をつけたい言葉の間違い(5)>
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一役を担う?
今週は、間違えたままなんとなく使ってしまいやすい
言葉を取り上げてきました。
「郷土の文学振興の一役を担う」
この文章にある「一役を担う」は
「一役」ではなく「一翼」とするのが
正しい表現です。
「一翼(いちよく)」とは、文字通り
一つの翼のことですが
全体の中での一つの役割とか、持ち場という意味でも用います。
「一翼を担う」とは
全体の中で、一つの役割を引き受けること。
何かをするにあたり、果たすべき役割を受け持つことです。
例)循環型社会の一翼を担うリサイクル企業
「一役」は
一つの役目、一つの役割という意味ですが
「ひとやく」と読み
慣用句として使うときは
「一役買う」で、
一つの仕事の中で、ある役割を進んで引き受けることを
表します。
例)業務改善に一役買うシステム
「一役」を「いちやく」と読み
「一翼を担う」と混同した間違いが
「一役を担う」だと思われます。
× 日本株をけん引する一役を担う
↓
○ 日本株をけん引する一翼を担う
似たような言い回しで
「一躍を担う」
という間違いもあります。
「一躍(いちやく)は、いっぺんに評価が上がること。
目覚ましい活躍をして、躍り出ることを意味します。
例)彼はトップの営業成績で、一躍有名になった。
「一翼」と「一躍」の読みが似ていることから
「一翼を担う」と間違いやすいですが
言葉の意味をたどると
似て非なるものだと分かります。
× 安全・安心な町づくりの一躍を担う
↓
○ 安全・安心な町づくりの一翼を担う
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【しごび】 の お す す め
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