今週は、なんとなく書いてしまいがちな曖昧な言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                    < 余分な言葉 >
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                            「のほう」

 飲食店で
 「コーヒーのほうをお持ちしました」
 と言われることがあります。

 コーヒーしか注文していない場合は
 「コーヒーをお持ちしました」でよく、
 「のほう」は余分な言葉です。

 話し言葉で、合いの手のように
 うっかり使ってしまうことの多い
 「のほう」。

 ビジネスメールを書くときにも
 うっかり使っていませんか?

 「資料のほうをお送りしました」

 この一文も「のほう」を使わずに
 「資料をお送りしました」で
 相手に意味は通じます。

 AとB、2種類の資料があり
 「先にAのほうの資料をお送りします」
 とBの資料と区別するために使う
 「のほう」は適切ですが

 資料は1種類しかないのに
 「資料のほうをお送りしました」と
 なんとなく「のほう」を添えてしまうと
 文意がぼやけて曖昧になります。

 「市役所のほうから参りました」
 という一文も
 「市役所からやってきた者です」という意味なのか
 「市役所の方角からやって来ました」という意味なのか
 分かりにくいです。

 このように、
 受け取り方が分かれる言葉は誤解の元になるので
 メールのやり取りでも避けた方が無難です。

 なんとなく付け足して使ううちに
 癖になってしまう“余分な言葉”を
 今週は取り上げていくことにしましょう。

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