今週は、なんとなく書いてしまいがちな曖昧な言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                    < 余分な言葉(2) >
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                            「とか」

 「良いとか悪いとか議論している場合ではない」

 この一文に使われている「とか」は
 事がらや動作・状態などを例として並べて挙げるときに用いる助詞です。

 「~とか、~とか」のように
 列挙する事柄の後に付けますが、

 「寒いとかつらいなんて口に出せませんでした」
 のように「~とか、~とか」ではなく、
 最初の「とか」だけで、次の「とか」は省くケースもあります。

  寒いとかつらいとか ⇒ 寒いとかつらいなんて

 このように
 事項を列挙するときに用いるほかに

 「山田さんとかいう男性が訪ねてこられました」
 「去年から病気で療養中だとか」
 のように
 人から伝え聞いたり、定かでないこと表したりするときにも
 「とか」を使います。

 一方で、

 「日本酒とか飲みます」
 「ゴルフとかします?」

 のように言葉の後に付けて
 断定的な言い方を避け、あいまいにするために
 用いられることも増えてきました。

 「とか」は、合いの手のように会話や文章に差し挟めるため
 「私とか、会社の帰りとかヨガとかに行ったりとかします」
 のように乱用してしまうことも……。

 意味のない「とか」の多用は
 文が冗長になるうえ、幼稚な印象を与えます。

 「私は会社の帰りにヨガに行っています」
 のように、「とか」に頼らず
 すっきりした表現で伝える習慣を付けましょう。



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 【しごび】 の お 知 ら せ
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