今週は、「ウチ」側・「ソト」側への敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の使い分け(4)
◆─────────────────────────────────◆
「ソト」の人を立てるには?

客先の相手とやりとりした用件を
自社で上司に伝える場合はどうなるでしょうか。

社内の人を「ウチ」の人
社外の人を「ソト」の人
とすると

「ソト」の人に対して
今、やりとりしたことを
「ウチ」の人である上司に言います、という場合は

「部長の佐藤には、私から申します」

と、「言う」の謙譲語「申す」を使い、へりくだることで
「ソト」の人である客先を立てます。、

「ウチ」の人である上司は「ソト」の人に対しては
「佐藤部長」ではなく「部長の佐藤」とします。

同様に「ソト」の人を立てる言い回しとしては

「部長の佐藤には、私から申し伝えます」

という言い方もあります。

一方
客先から持ち帰った用件を
自社で自分から上司に直接「言う」ときは

「先方からの要望を申しあげます」
「先方からの要望をお伝えします」

と、「言う」の謙譲語「申し上げる」あるいは
「伝える」は謙譲語の「お~する」を使い「お伝えする」とし、
自分がへりくだることで、上司を立てます。

では、
客先からの用件を
会社の上司を通じて聞いています
と客先に伝える場合はどうなるでしょうか。

「部長の佐藤から聞いております」

ここでも立てるのは「ソト」の人である客先ですが
「ウチ」の人から聞いていると伝える場合は
「いる」の謙譲語「おる」を使い
「聞いております」とします。

同じ用件を
客先の別の担当者から直接、聞いたという場合は

「その件は、先日、(御社の)小林部長にうかがいました」

と「聞く」の謙譲語「うかがう」を用いて
「ソト」の人である小林部長を立てます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む