今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 2通りの読み(5)>
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「いただきます」
今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げてきました。
関連して、読者の方から
次の質問をいただきましたので、ご紹介します。
<読者からの質問>————————————————
お聞きしたいのは、
「いただきます」を漢字で書けば、
「頂きます」と「戴きます」の2通りがありますが、
この両者の使い分けはあるのでしょうか。
(読者 I.Wさん)
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2通りの読みとは別に
2通りの「書き方」があるケースにつての質問です。
共同通信社の「記者ハンドブック」によりますと
「もらう、載せる」という意味で「いただく」を使う場合は
「戴く」は用いず「頂く」に
表記を統一しています。
(例)
佐藤さんからの頂き物
賞状を頂きました。
食事を始めるときに言う
「いただきます」は
文字で書く場合は平仮名書きにします。
動詞とセットで使う
補助動詞の「~いただく」も
平仮名で表記します。
(例)
ご一読いただけますか?
会長に出席していただくことになっています。
「もらう、載せる」という意味で用いる場合は
「頂く」
動詞のサブで用い、尊敬の意を表す場合は
「いただく」
と「記者ハンドブック」では使い分けられていますので
参考にするとよいと思います。
「戴く」を使うのも間違いではないので
「もらう、載せる」という意味で使う場合は
「戴く」に表記を統一して、
同じ文面に「戴く」と「頂く」が混在しないようにしましょう。
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