今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールの敬語(2)>
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「なさる」の多用
今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
例を挙げながら紹介しています。
「社長は他業種の方と交流なさることを優先なさり、
実務はほとんどなさっていませんでした」
「する」の尊敬語が「なさる」です。
上記の一文の元の意味は
「営業する」「優先する」「実務をする」なので、
それを敬語に言い換えれば
「営業なさる」「優先なさる」「実務をなさる」
となるのは確かなのですが、
いかんせん、一文に使われる「なさる」が多すぎます。
敬語は、一文に一つ程度用いればよく、
動詞という動詞を敬語に変換する必要はありません。
上記の文例は「なさる」を省き
「なさる」とは別の「する」の尊敬語「される」
に換えると、次のようになります。
「社長は他業種の方と交流することを優先し、
実務はほとんどされていませんでした」
社長本人に尋ねるような場合は
「昼食はどちらになさいますか?」のように
「なさる」を使う方が丁寧な印象ですが
自分か社長と直にやりとりするのではない場合は、
尊敬語は「なさる」より「される」とする方が
文としても収まりがよいです。