今週は、意味を取り違えやすい言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違いやすい言い回し(4)
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                          「駄目を押す」

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 今回の提案に部長からダメ出しがありました。
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 このように使われることの多い「ダメ出し」という言葉。
 演劇用語の「駄目を出す」が名詞化したものです。

 俳優に演技上の注意を与えることから転じて、
 仕事などのやり直しを命じることを
 「駄目を出す」と言います。

 「駄目」とは本来、
 囲碁で両者の境にあってどちらの所有にもならない目、
 双方の地に属さない空点を指します。

 「駄目」を使った言葉に
 「駄目を押す」
 がありますが、これは

 囲碁で、念のために駄目を詰めておく意から転じて、
 大丈夫とは思っても、念を押して確かめることを意味します。

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 このプランで進めると、先方には駄目を押しています
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 のように使います。
 しかし、次のような使い方は適切ではありません。

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 このプランで進められないか、先方に駄目を押して頼んでみます。
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 この一文では、駄目かもしれないが、敢えて頼んでみるという
 意味合いで「駄目を押す」が使われていますが
 このような使い方はNG。

 「駄目でもともと」という言葉はありますが
 念を押すという意味の「駄目を出す」とは
 意味が異なります。

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