今週は、気になる敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 気になる敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
                        「ご持参してください」

 今週は「おや?」と気になる
 敬語の使い方を取り上げています。

 ——————————
 必要書類をご持参してください
 ——————————

 上記の一文で気になるのが
 「ご持参してください」です。

 「持参」は、もともと「持って参る」という謙譲語で
 自分が相手に持って行くときにへりくだって使う言葉。

 ※参考 「ご持参ください」< 敬語レッスン(3)>VOL.2675
  
 この場合は
 相手に「持ってきてください」と伝えたいので、
 使うのは相手を主語とする尊敬語です。

 尊敬語「お(ご)~になる」を使い
 「お持ちになってください」。

 あるいは「~になる」を省いた尊敬語
 「お(ご)~ください」とした
 「お持ちください」
 とするのが適切です。

 したがって、冒頭の例文は次のように書きます。

 ———————————-
 必要書類をお持ちになってください
 ———————————-
 または
 ———————————-
 必要書類をお持ちください
 ———————————-

 「ご持参して」は
 「ご持参する」の活用形です。

  自分が「持って行く」場合は、
  謙譲語「お(ご)~する」を用い
 「私が資料をお持ちします」
 とし、すでに謙譲の意を持つ「持参」は使わないほうがよいでしょう。

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 お願い事をするときには「差し支えなければ」

 誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で」

 いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき」

 といった具合に、大和言葉を使うと
 言い回しがやわらかくなり
 相手の心にすっと届きます。

 そんな大和言葉の言い回しを集めた本がこちら

 ——————————————
 ★『 一目置かれる大和言葉の言いまわし 』★
 ——————————————

 宝島社から好評発売中!

 ビジネスメールに使える
 大和言葉もたくさんありますので、ぜひ、ご一読を!

メルマガ詳細

カミガキのフェイスブック

カミガキのX

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室