今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い
◆─────────────────────────────────◆
                       「いただいてください」

 ———————————————-
 つまらない物ですが、どうぞいただいてください。
 ———————————————-

 上記は
 客先やお世話になった相手に品物を贈るときの一文です。

 送る側は「大したものではないですが、受け取ってください」
 と謙遜して書いたつもりでも
 敬語の使い方を間違えて、おかしな文章になっています。

 「いただく」は「もらう」の謙譲語。
 自分が品物を受け取るとか、もらう場合に使う言葉です。

 上記の文では、物を受け取るのは相手なので
 尊敬語の「お(ご)~ください」を用い
 「お収めください」
 とするのが適切です。

 「つまらない物」も「心ばかりの品」に書き換えて……

 ———————————————-
 心ばかりの品ですが、どうぞお収めください。
 ———————————————-

 とします。

 「会社の皆さんで食べてください」とお菓子などを贈るときも
 「皆さんでいただいてください」
 では、相手に対して謙譲語を使うことになります。

 「食べる」のは相手(会社の皆さん)なので、
 尊敬語「召し上がる」を使い
 「会社の皆さんで召し上がってください」
 とします。

 間もなくお歳暮などの贈答品シーズンの到来。
 贈り物を受け取ったときに活用してください。

 今週はこのような謙譲語と尊敬語の混同など
 敬語の勘違いについて取り上げます。

メルマガ詳細
カミガキのフェイスブック
メルマガ詳細
THEプロフェッショナル広島

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室