今週は、間違いやすい言葉を取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 紛らわしい言葉(3)>
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「気密」と「機密」
勘違いしたまま覚えていたり、うっかり入力間違いをしたりする
可能性のある言葉を、今週は取り上げています。
「気密」と「機密」。
読みは同じで意味が異なる
同音異義語です。
漢字を見ると、意味の違いは分かりやすいですが
「密」が共通するので、
うっかり入力ミスしていませんか?
意味の違いを確認しておきましょう。
「気密」は、気圧が変化しないように密閉した状態のこと
例)気密性が高い造り、気密試験、高気密
「機密」は、国家・組織などの重要な秘密のこと
例)機密文書、機密が漏れる、データの機密性
気密の密は「密閉」の密、
機密の密は「秘密」の密
と覚えておくとよいかもしれません。
では、「機密」と「秘密」の違いは?
「機密」は、国家や企業にとって重要な秘密のことで、
日常的、一般的なことには使わないのに対し
「秘密」は、公的な事柄のほか、私的な事柄にも用いられる
という違いがあります。
例)公然の秘密と言われている、私たちだけの秘密
隠して他に教えない事柄でも
「秘密」と「機密」では
重要度の高さが格段に違うということです。
このほかにも紛らわしい言葉を
過去にも取りあげているので、参考にしてください。
▼「幹事」と「監事」< 言葉の使い分け(2)>VOL.2529
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