今日は、異動や離退職時に使う言葉シリーズです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 別れの言葉(5)
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                     「大丈夫ですから」に注意

「山田部長が退職なさっても、職場は大丈夫ですから」

退職などで職場を去る上司や目上の人に対して
気をつけた方がよい言い回しが
この「大丈夫です」。

寂しさをポジティブな気持ちに換えて
心配いりません、頑張ります
という気持ちを込めたつもりのひと言も、

受けとめる方は
「自分がいてもいなくても職場に変わりはない。
自分の存在なんてそんなもんなのか」

とネガティブに捉えてしまう可能性があり、注意が必要。

別れの際のこうした気持ちの行き違いは避けたいものですが、
かといって
「山田部長が退職されると思うと、不安でいっぱいです」
と、相手に心配をかけるようなひと言もよろしくありません。

「山田部長が退職なさるのは、とても寂しいです」
「山田部長が職場を去られると思うと、寂しい気持ちでいっぱいです」

のように素直に気持ちを伝える方がよいでしょう。

でも、職場を去る人に対して
最もふさわしいのは、感謝の言葉を伝えること。

「部下の私たちを信頼し、ご指導いただき、
本当にありがとうございました」

「ずっと私たちを支えてくださった山田部長には
感謝の言葉も見つからないほどです」

このように、相手のどのような点に感謝しているか
言葉を添えると、より気持ちが伝わります。

相手へのいたわりの言葉として
「長い間ご苦労さまでした」
のような使い方をしますが、

「ご苦労さま」は
目上の者が部下などの目下の相手に対して
労をねぎらうときに用いる言葉。

退職する目上の相手には
「長い間、お疲れさまでした」
と、「お疲れ様でした」を用いる方が適切です。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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【しごび】 の お す す め
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