今週は、読者の方からの質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法           < 読者からの質問(4)
◆─────────────────────────────────◆
「ビッグイベントが開催」

<読者からの質問>————————————————

最近、時々気になる文を見かけます。

例えば、「ビッグイベントが開催!」

という文の発信者が主催者だったり。
主催する側なら「を」の方がしっくりきます。

もう一つ、「○○で住もう」

○○に地名が入る文。私は、「に」の方が落ち着きます。
「みんなで住もう」なら気にならないのですが・・・。

こういった格助詞?の使われ方は、適切なのでしょうか?

(読者 K.Yさん)
——————————————————————

日本語は主語を書かなくても通じてしまうところがあるので
こうした間違いが起こるのだと思います。
間違いの原因を推測してみましょう。

「ビッグイベントが開催!」の文の主語は主催者なので、
「○○(主催者)がビッグイベントを開催!」と書き、

主語を省くと
「ビッグイベントを開催!」
となります。

本来、主語に付くはずの「が」を
目的語である「ビッグイベント」に付けた間違いが
「ビッグイベントが開催!」の文です。

「ビッグイベント」を主語にするのなら、
「ビッグイベントが開催されます!」としますが、
「されます」を省略し、
「ビッグイベントが開催!」としている可能性もあります。

見出しとして文を強調するために
他の言葉を省いて、短く言い切ることはありますが、
この場合「開催されます」の「されます」を省くと意味が通りません。

短く言い切るなら
「ビッグイベントを開催!」
とするのが適切です。

「○○で住もう」は、 K.Yさんが書いている通り
「みんなで住もう」とか、「家族で住もう」のように
○○に主語「みんな」や「家族」がくれば問題ありません。

この文に目的語として場所を入れると、
「家族で広島に住もう」となります。

主語「家族」を省くと
「広島に住もう」。

「広島で住もう」という文は
本来、目的語である「広島」を
主語と間違えて使っていると推測できます。

メールでも主語を省いた文が見受けられ、
それに伴い、上記のような助詞の間違いが起りやすいです。

何が主語で、何が目的語か。
「いつ」「どこで」「誰が」何をするのか。

ということを考えて文書を書く習慣をつければ、
助詞の間違いは防げると思います。

※ビジネスメールに関する素朴な疑問や質問をお寄せください。
このメールマガジンに直接返信 または
beppin@kamigaki.jp
宛てにメールを送信をお願いします。

メルマガ詳細
メルマガ詳細

カミガキのフェイスブック

カミガキのX

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

齋藤孝氏の著書「偏愛マップ」をもとに
ゆるく集まりましょう。

★————————————————–★
『偏愛マップ』を参考にゆるく交流する会
———————————————
4月8日(土) 「偏愛カフェ in ひろしま」 
★—————————————————★

日 時 2017年4月8日(土) 13:00ごろ~16:00ごろ

会 場 神垣あゆみ企画室 (広島市中区国泰寺町一丁目9-27)

参加費 無料

「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で
2位に入賞しました!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室