今週は、人名、地名、社名などの誤字についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 固有名詞の間違い(5)
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読者の体験談

今週の「間違いやすい固有名詞」というテーマに寄せられた
読者の方の体験談、失敗談をご紹介します。

< 読者からのお便り-1>——————————————-

「渡邊」と「渡邉」と「渡辺」と「渡部」
は、書き方4種だけでなく、読み方も「わたなべ」「わたべ」
両方がありえますので、注意しています。

「さいとう」もそうですが、メールの返信で、送信者側の文字が小さく
「邊」と「邉」が読み取りにくい場合は、
送信者側の文字をコピーペーストして、間違いないよう心がけています。

(読者 T.Mさん)
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確かに、表記も読みも異なる姓なので
確認が必要ですね。

< 読者からのお便り-2>——————————————-

固有名詞の失敗談です。

仕事仲間に「舩津(ふなつ)」さんという方がいます。
最初に出会ってから約1カ月間は、彼へのメールで、
「船津さん」と書き続けていました。

本人は間違いを指摘してくれず、第三者が指摘してくれました。
私には「舩」を見ても、脳で勝手に「船」に変換していました。
「フネ」には「舟」と「船」の2種類しかないと思っていたので、
よい勉強になりました。
(読者 Y.Nさん)
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私も「舩倉(ふなくら)」さんという知り合いの名前を
ずっと「船倉」で連絡していて、本人からの年賀状で
字の間違いに気付いた経験があります。

「舩」という字は盲点ですね。
漢字変換でも「舟」「船」が候補に挙がるので
気がつきにくいと思います。

< 読者からのお便り-3>——————————————-

ラジオ番組で読者投稿を読んだ後
「○○市のトウカイリンさんから」とアナウンサーが紹介したところ、
抗議の電話がいっぱいかかってきたそうです。

「東に海に林はショウジと読むのだ。東海林太郎を知らんのか」
でも、読まれたはがきには氏名に振り仮名が打ってあり、
さらにはご丁寧に「ショウジではありません」とまで
書いてあったそうです。

こんなことでわざわざ電話する奴がおるんやなー、と思いました。
「思いました」というのは実はたまたまその放送を聞いていたから。
アナウンサー氏は「お叱りの電話を頂戴しましたが、
はがきにトウカイリンと読みますと書いてありましたので・・・」
と釈明(?)していました。

その後勤めた会社で「トウカイリンさん」という先輩にも巡り合いました。

(読者 O.Hさん)
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これは、元NHKのニュースキャスター
宮崎緑さんの本にも取りあげられているエピソードだとか。

私は毎週、週刊文春で東海林さだおさんの漫画を愛読していて、
「ショウジ」以外の読み方はないものと思っていましたが
「トウカイリン」と読む姓の方もいるということですね。
知りませんでした。

このように名前を含む固有名詞の表記や読みは
日本固有のものでもあり、
思い込みや曖昧な記憶のまま書かずに
その都度、確認していくしかないように思います。

パソコンの漢字変換をうのみにせず、
辞書登録したり、アドレス帳に保存したりして
間違いを防ぐ工夫の積み重ねも必要ですね。

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