今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 漢字表記を読みやすく(4)
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こむずかしい言葉

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介しています。

「漢字+漢字」の組み合わせは
字の画数も多く威厳があり、
それだけで意味がとおる反面、

堅苦しい印象を与え、
書くのも読むのも難しいため、
却って相手に伝わらない場合があります。

例えば、「隠蔽」。
人に知られないように隠すことで、
「隠蔽工作」といった言葉もありますが、

「隠蔽する」と動詞として使う場合は、
「隠す」とやさしい言葉に書き換えることをお勧めします。

文中の漢字比率が減るだけでなく、
文意も伝わりやすくなるからです。

ほかにも

牴触する → 触れる  例)法に触れる。

堆積する → 積もる  例)土砂が積もる。

遅延する → 遅れる  例)工事が遅れる。

庇護する → かばう  例)メンバーをかばう。

驚愕する → 驚く   例)状況を知って驚いた。

歪曲する → ゆがめる 例)事実をゆがめて話している。

漏洩する → 漏らす  例)秘密を漏らしているのではないか。

「漢字+漢字」の組み合わせは便利ですが、
多用は控え、分かりやすく書き換える方が
伝わります。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 漢字表記を読みやすく(3)
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漢字で片づけない

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介しています。

メールで相手に頼みごとをするようなとき
「依頼します」では硬いので
「お願いします」と書き換えることが多いのですが、

同様に
熟語のような漢字表記を仮名で開いてみましょう。例えば

・依頼する・懇請する → お願いする
例)先日、お願いしていた件

・措置 → 取り扱い
例)適切な取り扱い

・即応 → 即した、応じた、かなった
例)時代に即した、時流にかなった

・充当 → 充てる
例)建設費に充てる

・充填 → 詰める、満たす
例)隙間にセメントを詰める

・一環として → 一つとして
例)周年記念の一つとして

漢字の語句でまとめる方が文は短くて済みますが、
一文に漢字比率が多くなると
堅苦しい文章になりがちです。

適度に仮名で開いた語句を用いると
文の印象が和らぎます。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 漢字表記を読みやすく(2)
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                       漢字の比率を意識する

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介しています。

文章で使う頻度の高い助詞や助動詞も
仮名書きにする方が
文中の漢字比率が少なくなります。

助詞・助動詞が漢字で表記されている下記の一文を
仮名で書き換えてみましょう。

例)倉庫があるのは、それ程便利で無い場所の様です。

倉庫があるのは、それほど便利でない場所のようです。

程  → ほど 例)3日ほど前、多ければ多いほど、

無い → ない 例)危険な場所には行かない。
改善しない

様  → よう 例)特例のようです。
言いようがない

このほか
位  → くらい・ぐらい 例)20人ぐらいの参加者

もあります。

「余程の事が無い限り」という言い回しも
「よほどのことがない限り」と漢字より仮名書きにする方が
読みやすくなります。

特にメールの場合は
字と字の間、行と行の間が詰まっているので
画数の多い漢字の比率が高まるほど
文全体が余計に詰まって見えます。

文中の漢字と仮名のバランスを意識して
不要に漢字が増えていないか、チェックしてみましょう。

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今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 漢字表記を読みやすく
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                             仮名に開く

硬い印象を与える文章、堅苦しい感じがする文章は
文中に占める漢字の割合が多いことが一因として挙げられます。

例えば、下記の一文ですが、
漢字で表記されている語句を仮名に書き換えてみると……

例)御利用出来ない事が在ります。

ご利用できないことがあります。

御利用 → ご利用
出来る → できる
事   → こと
在る  → ある

見た目の硬い印象が変わりました。

このほかにも
所  → ところ 例)現在のところ
物  → もの  例)困った物だ
居る → いる  例)関係者がいるので

上記の語句は、パソコンで文字を入力する際に
変換候補として挙がってくるので
意識せずにそのまま使っていると、

一文の漢字の比率が高くなり、
硬い印象を与える文章になりがちです。

文章中の漢字を仮名に書きなおすことを
「漢字を仮名に開く」といいます。

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介していきたいと思います。

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今週は、気になるメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(5)
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「お戻りして」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげてきました。

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準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろにはお戻りして、お手伝いいたします。
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上記の文例は、
営業担当者が販売担当者に宛てた
イベント会場での対応連絡のメールです。

メールの差出人である営業担当者にとって
販売担当者は外部の人のため、敬語を使っているのですが
2行目の「お戻りして」に違和感を覚えます。

文の最後で「お手伝いいたします」と
「する」の謙譲語「いたします」を使っているので
その前の「お戻りして」は敬語にする必要はなく、
「戻り」とするか、
「戻ってきますので」とすれば十分です。

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準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻り、お手伝いいたします。
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あるいは
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準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻ってきますので、お手伝いいたします。
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自分が「戻る」のではなく
相手に「戻す」場合は
謙譲語「お~する」を用いて
「お戻しする」とします。

例)明日、原稿をお戻しします。

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