今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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 仕 事 ‎の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(4)>
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                                                            「有難う御座います」という表記

今週は、日ごろ気になる敬語について取りあげてきました。

読者の方から質問がありましたので、紹介します。

<読者からの質問>————————————————

最近の『気になるシリーズ』で取り上げていただきたい
テーマがございます。

『有難う御座います』
『申し訳御座いません』

といった表記についてです。

その他にも
『宜しくお願い致します』
『何卒』など、
何でも漢字変換する方がいますが、

手紙で毛筆で記載するのであればまだしも
メールという比較的簡易的なツールでの
こうした記載に違和感を覚えておりますが、
いかがでしょうか。
(読者 Oさん)
—————————————————————–

パソコンの漢字変換をそのまま使ってしまう
という人は一定数います。

それが習慣になっている
表記に特に頓着しない
社内で表記が統一されている……
など、理由はさまざま。

漢字表記の方が威厳がある
ように見えたりもします。

個人の好みと言ってしまえば、それまでですが、
メールの場合、文章に占める漢字の比率が高まるほど
文字が詰まって見えるだけでなく
漢字表記が多いほど、文章も堅苦しい印象を与えます。

Oさんが違和感を覚えるのも
そういった点ではないでしょうか。

当メールマガジンでは
使用頻度の高い表記ほど、意識して
仮名書きにすることをお勧めしています。

Oさんが質問で挙げている言葉はいずれも
日常的によく使うものなので、
下記のように漢字をひらいて表記する方が
読みやすくなると思います。

有難う御座います   → ありがとうございます
申し訳御座いません  → 申し訳ございません
宜しくお願い致します → よろしくお願いいたします
何卒         → 何とぞ

わたしは、メールで使用頻度の高い
「ありがとうございます」と
「よろしくお願いいたします」は、
この表記で辞書登録しています。

漢字表記で丁寧さや敬意が強まるというわけではないので
全体の文面を見て、漢字比率が多いと感じる場合は
調整すると、見た目にも読みやすくなります。

メールの漢字表記を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを紹介した
バックナンバーもありますので、参考になさってください。

▼仮名に開く < 漢字表記を読みやすく >VOL.2881

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【しごび】 の お す す め
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今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(3)
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「使用されてください」

今週は、日ごろ気になる敬語について取りあげています。

————————————
この項目は外して使用されてください。
————————————

「する」の尊敬語「される」を使ったのが
上記の「使用されてください」と思われます。

しかし、この場合
「される」ではなく「なさる」を使い
「使用なさってください」
とするのが適切です。

————————————
この項目は外して使用なさってください。
————————————

「する」をことさら敬語に変換しなくても
「使用してください」
「ご使用ください」
でも意味は通り、相手に失礼にもなりません。

同様に
「注意されてください」
という言い回しも

「注意なさってください」
「注意してください」
「ご注意ください」
とするのが適切です。

記事全文を読む

今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(2)
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「やらせていただいています」

今週は、日ごろ気になる敬語について取りあげています。

————————————————
昨年から社内で広報紙をやらせていただいています。
————————————————

「やる」という言葉は
日常会話でもよく使われますが、
「する」よりも俗でくだけた表現です。

「やる」を謙譲語に変換して
「やらせていただく」としても
敬語としてはちぐはぐな感じがします。

しかし、「する」を「させていただく」に変換しても
この場合、広報紙を担当することは
相手の許可を得てすることではないので
「広報紙をさせて~」という言い回しも
適切ではありません。

上記の文例を書き換えると……
————————————————
昨年から社内で広報紙の制作を担当しております。
————————————————

「担当しております」は「担当しています」でも
よいでしょう。

「広報紙をやっている」ではなく
口頭でも、メールで書く場合でも
「広報紙を担当している」
とする方がきりっとした言い回しになります。

そのほかにも
————————————————–
今日は主題歌をやらせていただいた映画の公開日です。
————————————————–
という文例も

—————————————-
今日は主題歌を担当した映画の公開日です。
—————————————-
とする方が適切です。

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今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語
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「講師をさせてもらいます」

———————————————-
地元の経済団体からご依頼をいただきましたので、
○○のセミナー講師をさせてもらいます。
———————————————-

この一文は、
自分が講師をすることを読み手に告知するために
書かれたものです。

「地元の経済団体から依頼があり、セミナー講師をする」
という文意ですが

依頼元の「地元の経済団体」への敬意を
「講師をさせてもらう」と自分のことを低めることで
表しています。

でも、もう少しスッキリ書き換えられないでしょうか。
例えば……

————————————
地元の経済団体からご依頼をいただき、
○○のセミナーで講師を務めます。
————————————

ご依頼をいただきましたので → ご依頼をいただき
講師をさせてもらいます   → 講師を務めます

敬語は、依頼元である地元の経済団体に対してだけ使い … 1行目
講師を引き受ける自分のことには用いない       … 2行目
という書き方に替えてみました。

2行目も「講師を務めさせていただきます」と書いてしまいがちですが、
謙譲語「~いただく」が重複するので避けます。

今週はこのように
気になる敬語について取りあげていきます。

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今週は、気になった言葉をピックアップして紹介します。
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仕 事  の メ ー ル 作 法                 < 気に留めておきたい言葉(5)
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                       「うがった見方をする」

今週は、知っておいて損はない慣用句や言葉を
紹介してきました。

「うがった見方をする」

この言葉を
「疑ってかかるような見方をすること」という意味と
思っていませんか?

「うがつ(穿つ)」とは、
穴をあけるとか、突き通す
という意味があります。

例)トンネルをうがつ。
壁に穴をうがつ。

このほか、事態の真相や人の胸の内を的確に把握することにも
「うがつ」を用います。

例)その指摘こそ、真実をうがっている。

したがって、
「うがった見方をすれば」は
物事の本質を的確に捉えた見方という意味です。

ちなみに「うがつ」も「掘る」も
物に穴をあけることを指しますが、

「掘る」は土などを取り出すことによって、結果的に穴をあけること。
例)井戸を掘る。
畑で芋を掘る。

「うがつ」は、穴をあけることに焦点を当てた言葉という
違いがあります。

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「木で鼻をくくる」

今週は、知っておいて損はない慣用句や言葉を
紹介しています。

「木で鼻をくくる」

これは、元は
「木で鼻をこくる」でしたが、
「こくる」の誤用である「くくる」が一般化したもの
だそうです。

「こくる」とは「こする」という意味で、
「木で鼻をこする」とは、木で鼻水をこすって取り除くこと。

かつて商家では、使用人が鼻をかむのに
ちり紙はもったいないと、木で鼻をこすって取らせていた
ことから転じて、

ひどく冷淡な対応をする様子
を指します。

例)木で鼻をくくったような説明に終始した。

「木で花をくくる」は間違いなので
注意しましょう。

ちなみに
「くくる」は、束ねる、ひとまとめにすることです。
例)古紙をひもでくくる。
話を締めくくる。

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